田中麗奈のサイコパスっぷりが秀逸すぎて怖い

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【スナイパー小林の2017冬ドラマ評 土曜編2】

 深夜放送中の<大人の土ドラ>で新シリーズがスタートした。遠藤周作が原作の「真昼の悪魔」(フジテレビ系)。小説とは少し違うアプローチだけど、この時期にますます寒くなるようなミステリーだ。第1回目の視聴を終えた感想をどうぞ。

●真昼の悪魔
フジテレビ 土曜23時40分〜
主演:田中麗奈

 大河内葉子(田中麗奈)は優秀で美人だと病院で評判の外科医。でも、気になる人物や事件に対して“悪のスイッチ”が入ると、奇行に走り、患者を死にいたらしめることもある。そんな葉子のいる病院に入院してきたのが、小説家志望の難波聖人(中村蒼)。彼女の悪事に気づき、正体を暴こうとする。

◆田中麗奈の秀逸なサイコパスっぷり

 いや〜、初っ端から田中麗奈が怖かった。美しい自分にヤリモクで近づいてくる男の手に針をぶっ刺して高笑い。死にかけた老齢の患者にステーキを差し入れ続けて笑顔で死に追い込む。医療費がかさむと悩む家庭の別の老齢の患者には、薬を投与して死に追い詰める……。そして、「母親が亡くなったのは病院の過失だ」と責めて示談金を受け取った家族の娘が葉子からさらに金を取ろうと脅迫してくると、容赦なく殴る。彼女の手を足で踏みつけながらこんなセリフを真顔で放つシーンも印象的だった。

「私が見たいのは欲しているのは(苦しんでいる)今のあなたみたいな姿。だから病院ほど都合のいい場所はないの」

 葉子の行為が悪事であるのは間違いない。でも、人間のずるさ、いやしさに制裁を加えているようにも見えて、悪とは言い切れないような……と悩まされるのは、田中麗奈の演技にハマっているからだろうか。

 ちなみに、さきほど触れたステーキのくだりだが、お店は「いきなり!ステーキ」。ドラマ内で何度か登場し、葉子もここでステーキを食べたりしている。その様子が、仲間由紀恵主演の「サキ(2013年放送/フジテレビ)」で、主人公のサキが男を破滅させるたびに美味そうにステーキを食べるシーンとダブった。ステーキって大好きだけど、いろいろ彷彿させるサスペンスメニューなのかな。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k