AMDの新マイクロアーキテクチャ「Zen」を採用する新CPU「Ryzen(ライゼン)」の発売が迫る中、Ryzenの初期ラインナップと価格の情報が漏れ始めています。Ryzenは大方の予想通り8コアのハイエンドモデルから発売されますが、予想外の低価格CPUになる可能性が指摘されています。

US Prices of AMD Ryzen Processors Surface | techPowerUp

https://www.techpowerup.com/230514/us-prices-of-amd-ryzen-processors-surface

[Exclusiva] Precio del AMD Ryzen R7 1800X, R7 1700X y R7 1700 - El Chapuzas Informático

https://elchapuzasinformatico.com/2017/02/precio-amd-ryzen-r7-1800x-r7-1700x-r7-1700/

アメリカのオンラインショップShopBLTがRyzenのラインナップ&価格をうっかり表示してしまいました。当初発売されるRyzenは3種類あり、いずれも8コア/16スレッドの「Ryzen R7」シリーズです。

この情報によると、ハイエンドモデルの「Ryzen R7 1800X(YD180XBCAEWOF)」はTDP 95Wで北米での価格は490.29ドル(約5万6000円)。部品番号末尾が「WOF」なので、AMDの慣例に従うとCPUクーラーはないモデルと予想できます。同じくCPUクーラーレスの「Ryzen R7 1700X(YD170XBCAEWOF)」はTDP 95Wで381.72ドル(約4万3000円)。そして注目すべきなのは、8コアのR7シリーズにはTDDP 65Wの「Ryzen R7 1700(YD1700BBAEBOX)」が用意されているところ。北米価格は316.59ドル(約3万6000円)となっています。なお、型番末尾の「X」はOCに対応したアンロックモデルになる可能性が高そうです。



2016年末のRyzen発表会で「Intel Core i7 6900K(8コア/16スレッド)と同等の性能を95Wで実現する」という説明がありましたが、ハイエンドモデル「R7 1800X」が490ドルならば、北米価格999ドル(約11万円)のIntel Core i7 6900Kの半額で、同等以上の性能を持つ可能性があります。なお、記事作成時点では、ShopBLTのRyzenページは依然として閲覧可能です。



ただし、ほぼ同じ時期にヨーロッパで報じられたリーク価格は北米と大きく異なっています。El Chapuzas Informáticoが匿名を条件に関係者から得た情報によると、R7 1800Xは付加価値税込みの価格で599.99ユーロ(約7万2000円)、R7 1700Xは469.99ユーロ(約5万7000円)、R7 1700は389.95ユーロ(約4万7000円)になるとのこと。いずれにせよ、ハイエンドモデルR7 1800XはIntel製のハイエンドモデルに十分対抗できる価格になりそうです。

なお、El Chapuzas Informáticoの情報にはスペックも出されており、R7 1800Xは4GHz/8コア/16スレッド、R7 1700Xは3.8GHz/8コア/16スレッド、R7 1700は3.7GHz/8コア/16スレッドとなる模様。

仮にShopBLT経由でリークした価格が正しければ、AMD RyzenはIntelを圧倒するコストパフォーマンスを持つCPUになり、Socket A世代からSocket 939世代にかけてコストパフォーマンスの高さでIntelを凌駕した「AMD黄金時代」の再来になりそうです。ちなみにIntelは、Ryzenに対抗するべくCore i7-7740KとCore i5-7640Kという新モデルを緊急リリースすると報じられています。

Intel Readies Core i7-7740K and Core i5-7640K To Tackle AMD Ryzen

http://wccftech.com/intel-core-i7-7740k-core-i5-7640k-amd-ryzen/

Core i5-7640Kに関しては、ハイパースレッディング対応がなされるという予想もあり、これが事実ならばIntelの慌て具合が伺えます。「インテル焦ってる」の原因がAMD Ryzenの性能・価格にあるのかないのかは、2017年2月28日と噂されているAMDの正式発表と3月上旬と予想されている発売で明らかになりそうです。