コロチキ、瀬戸内の景色豊かで温暖な土庄町をアピール

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2017年2月6日に都内の会場にて、香川県・土庄町(とのしょうちょう)とPSソリューションズの主催で「Tourism×Tech」地方創生プロジェクト記者発表会が開催された。

■ITを中心とした町おこしを計画
会場ではまず、土庄町の町長である三枝邦彦氏がまず挨拶に立った。このプロジェクトについては、ITを使ってなんとか地方創生をできないかと考えたのが最初だという。土庄町は小豆島の西北部に位置する町。瀬戸大橋ができたときは90万人の宿泊者があったそうだが、そこからは右肩下がりとなってしまったが、2010年に瀬戸内国際芸術祭を開始。3年ごとに開催されるこのイベントをきっかけとして微増に転じた。それに加えてインバウンド需要により、訪ねる人が増えているそうだ。


土庄町町長 三枝邦彦氏

■信号のないのどかな島にITを導入
そして小豆島の西に位置する豊島(てしま)において、ITの技術を取り入れて観光の目玉になるものはないかと考えたそうだ。豊島の良さについて三枝町長は「信号がないこと」を挙げる。戦後まもなくは3000人が暮らす島だったが、今は900人を少し切ったところ。産業は農業や漁業の第1次産業が主力だ。中でもオリーブの畑は要となっているほか、みかんも「豊島みかん」としてブランドになっているそうだ。

今後だが、ロボット「Pepper」を島に置き、観光案内などを行う予定。「ITと観光が融合した取り組みができないかと模索していく」と三枝町長。

次に挨拶に立った豊島の食プロジェクト推進協議会 会長である山本彰治氏は、豊島でも芸術祭に加わっていることを紹介。いまでも17の作品が展示されているそうだ。


豊島「食プロジェクト推進協議会」会長の山本彰治氏

■食とアートの島「豊島」
豊島は「食とアートの島」として評価されている、と山本氏。Pepperを豊島の玄関である交流センターに設置したいとソフトバンクから申し出があり、そこは土庄町の施設であったため、町に相談。町長から、むしろ豊島の大事な分野なので是非置いてほしいとの言葉を受けて、設置することになったのだという。

昨年は15万4000人もの人が豊島を訪れたそうだが、半数以上は外国からの人だったという。しかし地元ではなかなか語学の部分で厳しく、十分に対応できないとの声が上がった。そこでPepperに外国人観光客の案内を託すことにした。

「豊島は何と言っても景色が良い」と山本氏。「島の中央には標高339メートルの檀山があり、展望台から眺める景色は、箱庭を見るような、なんとも言いようのない素晴らしい景観」(山本氏)。島々の中に沈んでいく夕日がとてもきれいだ、とも。

また、瀬戸内海に数多くの島がある中で、自給自足ができるのは豊島だけだそうだ。豊島では、主食である米がふんだんに採れる。また水が豊富で、地下水が涸れることなく沸き出している。また豊島の中には320のため池があり、これによって水稲栽培が行われてきた。そのほかにも野菜や、いろいろな産物が豊富に採れるそうだ。ほかにも酪農が盛んで、おいしい牛乳が毎日飲めるのもポイントだ。そして新鮮な魚もたくさん捕れる。「豊島で採れないものは何もない。食とアートにふさわしいのが豊島」と山本氏。

■その魅力で若い人たちを呼び込む
そして、芸術祭などを通して豊島の魅力に惹かれた若い人たちが、豊島に移住してきているのだそう。しかしまだまだ空き家があり、これを利用するために、土庄町の施策として、リフォームには半分の費用が補填されるほか、奨励金も出るようになっている。「この制度を使って豊島に住んでいただきたい。住んで良かったと実感できるような、魅力のある島を目指していきたい」と山本氏は語り、挨拶を終えた。

続いて、PSソリューションズの取締役である植野正徳氏からのプレゼンテーションが行われた。


PSソリューションズ取締役 植野正徳氏

先ほども土庄町はオリーブが盛んだと紹介されたが、オリーブが入ってきたのは明治の中頃で、地中海から持ってきて栽培が始まったそうだ。「日本で唯一根付かせることができた場所」(植野氏)だとか。


土庄町の位置


瀬戸内海に位置する豊島

豊島と同社との付き合いは4年になるそうで、2013年7月から2人乗りの電動車を実証実験として設置。大変好評だったそうで、夏休みには空きがないほどだったという。その後奈良の明日香村などでも試したうえで、「瀬戸内カレン」として、電動バイクと電動アシスト自転車をレンタルする事業へと移行した。「おかげさまで3月末〜12月末までで、2400名を超えるお客様に利用していただいた」(植野氏)。

また植野氏は、2020年までに増加する、訪日外国人旅行客の消費金額が4.5兆円であると予想されていることを紹介。これは大手の携帯電話キャリアの年間売上高とほぼ一緒であるそうだ。



この金額がどこで増えるかというと、観光庁の調査結果では、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)の伸び率よりもそれ以外の地域における伸び率が増えていることが分かる。「急増する外国人旅行者の経済効果取り込みが、地方再生への切り札であると考えている」と植野氏。



■TourismとTechnologyを掛け合わせた「Tourtech」
では外国人旅行者が何を調べて日本に来ているかというと、個人のブログが1位となっている。そして訪れたあとは、スマートフォンを利用して情報を収集している。しかし、こうした動きに観光協会などが対応できてないのが現状だ。しかしここにきっちりと対応していかないと、経済効果を取り込んでいくことができない。

そこで同社が提案するのが、TourismとTechnologyを掛け合わせた「Tourtech」。この取り組みの一環として、豊島の家浦港にPepperを配置する。しかしこれはただ置いただけではなく、豊島を知り、楽しみ、発信するというアクションを起こすためのツールとして生かしていく。具体的には、Pepperのアプリをトランスコスモスが開発し、それをオラクルのデータベースソリューションと組み合わせていくことになる。

では、どのようにPepperが接客をするかというと、港に着いた旅行客をPepperをまずお出迎え。そこで観光の魅力などについて紹介する。Pepperは日本語のほか、英語と中国語に対応している。そして次のアクションとして想定されるのは、豊島にはいい景色がたくさんあるので、そうした風景を写真に撮ってSNSなどにアップするということ。これらを見た人が、豊島に訪れてみたいと思わせることを目標としている。



そして観光が終わったあとは、港に戻ってきた人にPepperがアンケートを採るとともに、Pepperに搭載されたカメラで記念写真を撮影。これをインターネットに投稿し、オラクルのソーシャルクラウドを使って、投稿された写真などをマッシュアップして、新しい観光情報のページを作り、これをインターネットで配信する。それを別の人が見て、豊島に行きたいと思わせ、次の観光に結びつけていくというループを形成していく。「観光地の情報、収集を自働化していくのが狙い。生の声を収集して分析し、次の施策に活かしていく」と植野氏。そしてこの取り組みを、日本全国に展開していくそうだ。

■コロチキのお2人も取り組みをアピール
そして、お笑いタレントの「コロコロチキチキペッパーズ」の2人が応援として登場した。「今回はペッパーつながりで呼んでもらいました」とナダルさん。Pepperに合わせて、白い衣装だ。


コロコロチキチキペッパーズのナダルさん(左)と西野創人さん(右)

Pepperに豊島の魅力を聞くと「オリーブ牛」とのこと。これはオリーブを飼料にして育てられた牛だ。そのほかにも、温暖で日照時間も長いことから、豊島みかんがおいしいのだとか。Pepperはこうした魅力を日本語、英語、中国語で紹介していく。

コロチキのお2人は「ナダルリバースエボリューション」を使い、もらったお題をさらに進化させる単語に変換するという特技へ挑む。例えば「鉛筆」というと「シャーペン」になるといったものだ。

最初のお題は「豊島」。これに対してナダルさんは「宝島」と答える。「オリーブ牛」に対しては「バッファロー」。あまり関係がないようだ。しかしここまではまだ序の口。次は「豊島みかん」に。この答えは「豊島みかんジュース」。最後はPepperについての真価を問われると、「エヴァンゲリオン」とナダルさん。どうも今ひとつかみ合わない。


Pepperも豊島の魅力を紹介

最後に西野さんは「豊島はきれいな海で、オリーブ牛とか気になることがたくさんあったので、行ってみたいと思いました」と語り、ナダルさんは「島のことはあまり知らなかったんですが、みかんとかレモンを聞いたことがありました。オリーブ牛もめちゃめちゃおいしそうなので、食べに行きたいと思いました」と語った。

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