8日、韓国・ヘラルド経済は、中国人観光客の動向に左右されやすい韓国観光業界の問題点を取り上げたシリーズ記事で、中国人客の観光地として成長してきた首都ソウルももはや観光地としての限界を迎えていると報じた。写真はソウル・光化門広場の世宗大王像。

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2017年2月8日、韓国・ヘラルド経済は、中国人観光客の動向に左右されやすい韓国観光業界の問題点を取り上げたシリーズ記事で、中国人客の観光地として成長してきた首都ソウルももはや観光地としての限界を迎えていると報じた。

世界のさまざまな市場調査を行っているBMIリサーチが先月発表した韓国の観光報告書によると、訪韓外国人による昨年の韓国での支出は24兆2180億ウォン(約2兆780億円)。このうち免税店で使われた額は約8兆ウォン(約7830億円)で、全体の3割以上を占めた。記事はこの数字を、史跡巡りや文化体験、地元百貨店でのショッピングといった韓国の観光アイテムが開発されていないことの表れだと指摘、ある中国人観光客の「免税店を除けば行くところがない」とのつぶやきを紹介した上で、「観光大国」と呼ばれる日本と韓国の違いを説明した。

日韓を訪れる外国人観光客を比べた時にまず対照的なのが、訪問の季節だ。訪韓客の多くが夏休みシーズンに偏っているのに対し、日本には夏以外にも楽しめる温泉や花見などの多様なコンテンツが充実していることもあり、季節ごとの外国人客数の変動は小さい。韓国のコンテンツといえば、韓流ドラマによく登場するサウナ「チムジルバン」など韓国ならではの楽しみもあるものの、観光商品としての開発は進んでおらず、外国人が体験するには敷居が高いのが実情だ。こうした影響もあってか、訪韓外国人のリピート率は低くとどまっている。訪日客の6割以上をリピーターが占めるのに対し、韓国は中国人のみの統計ながらその率は37.8%だ。

韓国に留学中のカナダ人女性も「日本に行けば『くまモン』のようなキャラクターや温泉があるけれど、韓国にはない。母国の友達が来てもソウルの繁華街に連れて行く程度だ」と、日本と韓国の違いを語った。

韓国のネットユーザーからはこの報道に納得したようなコメントが数多く寄せられている。「韓国になぜ観光に来るのか僕でも不思議。安いからかな?とも思うけど」「韓国の伝統ある空間はほとんどなくなちゃってるからね」「がっかりするのも無理ない。韓屋(韓国の伝統家屋)村で羊肉の串焼きを売ってるくらいだ」「韓国の観光名所と言ったって、中国の田舎町の風景にも劣る。ソウル(中心部の)光化門みたいな所も、中国の地方都市ならどこにでもありそうだ」「自然も文化も保存できない国だからどうしようもない」「先祖から受け継いだものがないんだから仕方ない。一生懸命ものを売るしかないんだよ」など、半ば諦めたような声が多数並んだ。(翻訳・編集/吉金)