2017シーズン 選手の補強一覧

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ネルシーニョ体制3年目の昨季は手応えあるシーズンに

 フットボールチャンネル編集部では、Jリーグ開幕に向けて各J1クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、昨季のリーグ戦を年間勝ち点7位で終えたヴィッセル神戸を占う。

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 ネルシーニョ体制2年目となった昨季は、悲願のタイトル獲得を狙ったシーズンとなった。しかし、藤田直之の相方となるボランチが定まらず、チームの核を作り出すことができなかった。失点を重ねてしまい、ファーストステージでは12位と苦しんだ。

 セカンドステージでは柏レイソル時代にネルシーニョ監督の指導を受けた橋本和を浦和レッズ、大型ボランチのニウトンをインテルナシオナウから獲得すると、守備の安定に加えて攻撃陣が爆発。レアンドロが19得点で得点王に輝き、ペドロ・ジュニオールと渡邊千真も2ケタ得点を記録した。

 ステージ優勝争いを繰り広げ、浦和や川崎フロンターレといったチームをホームで破った2016年。ネルシーニョ監督の3シーズン目は、タイトル獲得へ向けてチームとして手応えを掴んだシーズンとなったはずだ。

実績十分な選手を補強。悲願の初タイトルへ現実味

 最終ラインから前線まで実力と実績を兼ね備える選手を獲得。ネルシーニョ監督の指導を受けた経験のある選手も多く、悲願のタイトル獲得に向けて十分なメンバーが揃った。

 ユース出身の岩波拓也の引き留めに成功し、浦和からの期限付き移籍だった橋本が完全移籍となった。岩波の相棒にはベガルタ仙台から渡部博文を獲得。渡部は2012年から2014年まで柏でネルシーニョ監督の指導を受けており、神戸の戦術に馴染むのにそう時間は掛からないだろう。仙台に所属した過去2シーズンはいずれも30試合以上に出場し、経験も積んだ。

 中盤の底にはFC東京から高橋秀人が加入。スペースを埋める守備はもちろん、シンプルに繋ぐパスワーク、時折見せる前線への飛び出しやミドルシュートなど攻撃面でも貢献できるJリーグには数少ないクレバーな選手だ。そして終盤は三原雅俊が務めることが多かった右サイドの候補として大森晃太郎がガンバ大阪からやって来た。

 大きな穴になると思われたペドロ・ジュニオールの代役には田中順也がスポルティングから加入。説明不要の左足のキックは迫力満点。戦力が整い、昨シーズンネックとなった層の薄さも解消された。手腕に疑いはないネルシーニョ監督が勝利のメンタリティを植え付けきれれば、タイトル獲得が現実味を帯びてくる。

ポドルスキ獲得は困難も…全ての目標はタイトル獲得

 全ての目標はタイトル獲得になる。ネルシーニョ監督はヴェルディ川崎でも柏でもチームにタイトルをもたらしてきた。昨シーズン獲得した年間勝ち点55は過去最高の数字。補強にも成功し、神戸港開港150周年の2017年シーズンこそ達成したい目標だ。

 橋本や渡部、田中らネルシーニョ監督の指導を受けた選手もおり、スムーズに神戸のサッカーに馴染むことができるはずだ。大森や高橋もクレバーな選手なだけに、フィットするのにそう時間は掛からないのではないか。

 各ポジションにレギュラークラスの選手を2人ずつ揃え、高橋や三原、伊野波など複数ポジションをこなせる選手も多く、様々なオプションを持つことができ、緊急事態にも十分耐えうる布陣となっている。ルーカス・ポドルスキの獲得は困難とも報じられているが、チーム力はJリーグでも上位クラスだ。

 今シーズンから1ステージ制に戻ったことによって、34試合を通したチームマネジメントが必要となってくる。それをこなせるメンバーと、経験豊富な監督の下でリーグ戦での上位進出とタイトル獲得を目指したいところだ。

診断

補強診断 B

 補強ポイントであったセンターバック、ニウトンの相棒となるボランチ、右サイドハーフ、ペドロ・ジュニオールの穴をしっかりと実力者で埋めた。特に高橋はセンターバックもこなすユーティリティ性もあり、3バックや中盤の形など様々なオプションをチームに提供してくれる。願わくはもう一枚センターフォワードが欲しかったが…

総合力診断 B

 リーグでの上位進出とカップ戦でのタイトル獲得を狙える選手は揃った。この選手たちをいかに機能させるのか。昨シーズンのセカンドステージ2位は選手たちの成功体験にもなったはずで、ネルシーニョ体制3年目で結果が求められている。

text by 編集部