宝塚歌劇月組公演「長崎しぐれ坂」「カルーセル輪舞曲(ロンド)」の会見を行った(左から)愛希れいか、轟 悠、珠城りょう

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5月4日(木)から27日(土)まで博多座(福岡市博多区)で、宝塚歌劇月組公演「長崎しぐれ坂」「カルーセル輪舞曲(ロンド)」が行われる。同公演の記者会見が2月8日に行われ、専科の轟 悠(とどろき ゆう)、月組トップスターの珠城(たまき)りょう、トップ娘役の愛希(まなき)れいかが来福。公演に向けて意気込みを語った。

【写真を見る】12年ぶりに「長崎しぐれ坂」の主役を演じる轟 悠

「長崎しぐれ坂」は、2005年に轟 悠、湖月わたる、壇 れいによって上演され好評を博した。幼馴染の三人の男女が、まったく違う境遇となって再会したことから起こる愛憎劇を、江戸末期の異国情緒あふれる長崎を舞台に展開する。

熊本県出身の轟は、「出身地でもあり、大好きな九州で舞台を踏めることは大変よろこばしく思います。再演といいましても、年月が経っていますので、珠城くんと愛希さんをはじめ、今の月組のメンバーと共に、新たに1から作っていくという気持ちです。今まで積み重ねてきたものを信じて、もてる力を存分に発揮したいと思います」と12年ぶりの作品に対する思いを語った。

また、2度目の博多座となる珠城は、「前回は、博多のみなさまの温かさを感じながら、日々しあわせな思いで公演をさせていただいたという記憶がございます。今回、博多座に出演させていただくことが決まり、大変うれしく思います。個人的には、宝塚の和物作品が大好きなので、雲の上のような存在であった轟さんと、この作品で初めてご一緒させていただけると聞いて、とてもワクワクしています。 “男役は、宝塚の男役からしか学べない”と思うので、男役を極めてこられた轟さんからたくさん学びたいです。また、和物の作品らしい立ち振る舞いや着こなしも勉強させていただきながら、全力で挑んでいきたいです」と意気込み十分。

同作品の大ファンという愛希は、「『長崎しぐれ坂』は、ビデオで何回も見ていましたので、このたび出演させていただけるということで、また、伊佐次さんが、まさかの轟さんということで…本当に夢のようでございます。ショーのほうも、私自身が大変楽しませていただけるものなので、精一杯頑張りたいと思います」と満面の笑みを浮かべて語った。

同公演の第二部は、優美な華やかさの中に、迫力あるダンスを織り交ぜて繰り広げるレヴューロマン「カルーセル輪舞曲(ロンド)」。

珠城は、「プロローグはとても華やかなものになっていますが、ブラジルのシーンではサンバにも挑戦させていただいていて、最後のナンバーは“ザ 宝塚”という感じの、男役は黒燕尾、女役は白いドレスで挑ませていただきます。見どころはと聞かれると、全部です!と言いたくなってしましますが(笑)。轟さんにも加わっていただくことで、東京とはまた違う作品になると思います」とアピール。

また、昨年4月に発生した「平成28年熊本地震」について轟は、「どれほどの恐怖をみなさんが感じたのかと思うと胸が痛くて…。まだまだ、復興には時間がかかると思いますし、心の傷はなかなか癒えないとお察ししますが、私たちにできるこは、舞台を精一杯務め上げさせていただくことです。少しでも、熊本の方々の支えになれば、と思います」と、地元・熊本への特別な思いを語る一幕も。

最後に、1か月の博多座公演に際し、行きたいところを聞かれた3人。珠城は「屋台ですね。おいしいところがたくさんあるという情報を耳にしているので、行きたいなと思います」、愛希は「水族館(マリンワールド)です。同期がとてもよかったと言っていたので、行ってみたいと思います」、轟は「時間を作って、3人で博多の夜を満喫したいですね」と、それぞれ博多座公演を楽しみにしている様子。

チケットは、3月11日(土)から販売スタート。昨年9月にトップスターが変わり、新しくなった月組のフレッシュでパワフルなステージを体感しよう!【福岡ウォーカー編集部/鶴田知子】