競り合う鄭大世と橋内優也(黄色)。守備陣は両チームともに仕上がりが早い様子。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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【トレーニングマッチ[TM](45分×3本)】
 清水エスパルス 2-0 松本山雅
2017年2月9日/13:00/鹿児島ふれあいスポーツランド
 
 
 45分×3本のトレーニングマッチを行ない、清水が3本目に松本から2点を奪い、勝利を収めた。選手を徐々に交代していくなか、両チームともに主力組ベースでプレーした2本目途中までは0-0だった。
 
 清水は前線の鄭大世をターゲットにボールを集め、北川航也らが絡む攻撃を模索。契約間近と囁かれるブラジル助っ人のフレイレがボランチで激しい守備を見せ、攻撃参加した際にはクロスバー直撃の強烈なヘディングシュートも放った。実戦をこなすごとに、チームにフィットしてきているようだ。
 
 また、SHでプレーした野津田岳人と白崎凌兵が、随所で好プレーを披露。攻撃のアクセントを加えていた点も収穫に挙げられそうだ。
 
 一方、松本の主力組は3バックの新しい組み合わせなどを試すなか、セルジーニョとジエゴの新ブラジル助っ人コンビが決定的なチャンスを作り出していた(加えて、パウリーニョも安定感があった)。この助っ人組に戦術が浸透してくれば、昨季以上の高い組織力を見せられそうな予感を漂わせた。
 
 ただ、この日の鄭大世はできるだけ周囲にいる選手の良さを引き出すことを考えてプレーしている様子で、チームとしてゴールに襲い掛かるようなシーンは限られた。松本もゴール前にボールを運び込むシーン自体が限られた。もちろん、まだ調整段階であり、そこまで無理はしていないと言えるが、ゴールへの道筋があまり見えなかった点は、両チームともに課題に挙げられそうだ。
 
 右ウイングバックでプレーした松本の田中隼磨は、厳しい表情で試合を振り返った。
 
「(出場した間は0-0だったが)点を取れなかったことが悔しい。精度や意思疎通の面を、もっと深めていきたい。山雅はしっかり守備をすることで、ボールが機能的に動き出すチーム。セルジーニョが次第に良くなってきているが、そういった守備からボールが回り出すことを分かってきたからだと思う。開幕のスタートダッシュを切るためにも、ここらはもっと個々が細かい点で意識を高めていかないといけない」
PHOTO【練習試合】清水対松本

 
 また、新加入の橋内優也は主力組の右ストッパーでプレー。「チームとして、積み上げてきているものがある。無失点に抑えられた点は収穫。ただ幅をとりながらプレーできているものの、深みがない。横パスばかりではなく、縦の連係を高めていかないと、相手に脅威を与えられない」と課題を挙げていた。
 
 一方、先発の全メンバーが入れ替わったあとの3本目に、清水の村田和哉と飯田貴敬の“野洲高出身コンビ”がゴールを奪取。村田は「(飯田とは)お互いに感じ合ってプレーできる部分がある。やっていても、観ている人にも面白いと思えるサッカーをしていきたい」と手応えを得ていた。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)