ミニゲームではチームメイトと笑顔を見せた小林。新たなリーダーとして様々なことを吸収しているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 2月9日、川崎は沖縄での2次キャンプを打ち上げた。最終日は強烈な雨と風が降り注ぐあいにくの天候。前日にトレーニングマッチの水戸戦を戦った選手たちは、グラウンドに隣接する体育館でリカバリーを行なった。
 
 ランニングやストレッチの後には、4チームに分かれてのミニゲーム。選手たちはリラックスしながらも時には真剣な表情を見せた。
 
 トレーニング後には、今季からキャプテンに就任した小林が、沖縄キャンプの総括をしてくれた。
 
「個人的には怪我もなくコンディションも上がっていったので、良いキャンプになりました。ただ、チームとしてはまだまだ詰めなくてはいけないところがあります。すごく上手くいっているかと言われればそうでもないですが、あと2週間で修正はできると思うので、帰ってからしっかりコミュニケーションを取ってやっていきたいです」
 
 冷静にそう語ってくれた一方で、リーダーとしての役割にはやや苦戦しているようだ。
 
「もっと練習から厳しく言わないといけないとは思いましたね。自分が嫌われても良いからもっと強く、ピリッとしていない時はもっとやれと言わなくてはいけないし、そういうことを気付けたので、帰ってからやっていきたいと思います。難しさというか、初めてのことなのでどうしていいか分からない部分はありました。でも、もっと強く言って良いと早く気付けたので、そこはプラスでした」
 
 また家長昭博、阿部浩之ら新戦力との連係向上も今後の課題に挙げる。
 
「フロンターレのサッカーを長くやっている選手と、入ってきた選手とでは考え方や、“サッカーの目”が違うのでしょうがない部分はあります。でも、そこをしっかり合わせていかないと、なかなか川崎らしい攻撃はできないです。昨日(水戸戦)は何度か良いシーンがあったので、そこをミーティングなどで確認して、川崎らしさを分かってもらえれば、もっと良い形は増えると思います」
 一方、鬼木新監督は2次キャンプをこう振り返る。
 
「遅れている感覚はないですね。1次キャンプで身体のところをやって、2次キャンプでもコンディションをそこまで整えずにゲームに挑もうと考えていたので、そういう意味では苦しいところでやってくれています。新戦力と既存戦力の擦り合わせは帰ってからだとイメージしていたので、順調かなと。
 
(今後は)試合をやりながらというところはあります。日程的なところは1日(1月1日に天皇杯決勝を戦った)までやっていたので、これから練習試合と公式戦を含めて合わせていかなくてはいけないです。長いシーズンですから僕もそうですし、選手も焦んないことが大事だなと思いますね」
 
 トップチームを初めて指揮する上で難しさは感じていないのか。その質問には柔和な表情で答えてくれた。
 
「難しさは特になくて、自分が思っている感じでは進んでいます。選手のモチベーションは高いので、選手に助けられているなとは思いますね。シーズンが始まれば結果に左右される部分はあるはずですが、去年もそうでしたがぶれずにやることが大切。自分たちのサッカーはあるので、心配せずに行きたいです」
 
 2月22日にはJリーグ開幕に先駆けて、ACLの第1戦・水原三星戦が控えている。今後の約2週間で最後の調整を行なう川崎は、新シーズンでどんな姿を見せてくれるのか。
 
「彼らが持っているものと、フロンターレのやり方を合わせていければ必ず力になる」と、指揮官もテーマとして掲げる新戦力との融合が上手く進めば、ここ数年以上の魅力的なサッカーを見せてくれそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)