8日、韓国・朝鮮日報によると、年間150万人以上の外国人観光客が訪れるソウル・江南の観光名所で、複雑な内部構造から中国人観光客らの外国人観光客の迷子が続出している。写真はコエックスモール。

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2017年2月8日、韓国・朝鮮日報によると、年間150万人以上の外国人観光客が訪れるソウル・江南(カンナム)の観光名所で、複雑な内部構造から中国人観光客らの外国人観光客の迷子が続出している。

コエックスモールは、外国人観光客が頻繁に訪れる免税店や韓流ファン向けの体験空間・SMTOWNなどもあり、年間157万人の外国人観光客が訪れる人気の観光名所だが、その構造から毎月数件は行方不明届が出されるなど悪名高い場所としても知られている。昨年11月12日には団体観光で訪れた70代の中国人男性が行方不明になり、通報を受けた警察や警備員70人が捜索したところ、コエックスモールと連結する現代百貨店で1時間ぶりに発見された。男性によると、「中国語の案内標識もなく、道が迷路のようで見つけられなかった」という。

コエックスモール内の案内などの配慮が足りていないという指摘も多い。案内標識を見ても、ハングルの下に小さく英語表記があるものの小さすぎて見づらく、外国人観光客には不便に感じることも多い。また、外国人観光客のうち中国人観光客が半数を占めるにもかかわらず、中国語の表記がないのも問題とされている。

このような「観光迷子」には、観光地での犯罪予防やさまざまなザービスを行う観光警察だけでなく外事係の警察も出ることもあるといい、コエックス治安センター警察は「イベント時にはいろいろな国の観光客が1万人以上訪れるため、外国語が話せる外事係の警察に電話で通訳をお願いする」と話している。

ソウル研究院の「ソウル市基礎間候環境実態モニタリング」報告書などによると、韓国を訪れる外国人観光客は、外国語表記・案内など基礎観光環境がきちんと整っていない実態を指摘しているという。漢陽(ハンヤン)大学観光学部のイ・ヨンテク教授は「標識はその国の観光インフラ水準の尺度」とし、「自治体は観光客誘致の広報にだけ重点を置くのではなく、彼らを収容できるインフラを構築して観光客がまた来たいと思えるようにすることが大切」と話している。

これを受け、韓国ネットユーザーからは「韓国人でも迷う」「案内標識通りに行っても、また同じ所に戻ってきてしまう」など外国人観光客と同様の反応を示すコメントや、「中国語表示をする必要がある?」など中国語表示へ疑問を呈するコメントが多い中、「今中国だけど、中国もそんなこと言えないと思う。ここは英語表記もない中国語だけ」「韓国はスーパーでも親切に日本語や中国語の案内放送をしてるけど、海外は…」など海外の外国語対応に関するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)