『まんが島』 ©2017守屋文雄

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映画『まんが島』が、3月25日から東京・新宿K's cinemaで公開される。

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孤島でサバイバルする漫画家たちの姿を描く同作。家賃の滞納や締切りの放棄など、様々な事情で太平洋の島にやってきた無名の中年漫画家5人が自然に囲まれた環境で制作に打ち込むも、やがて島と本土を結ぶ唯一の舟が来なくなり、極限の生活が始まるというあらすじだ。

メガホンを取った守屋文雄は、沖田修一監督『キツツキと雨』や熊切和嘉監督『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』などの脚本をこれまでに担当。構想に10年を費やしたという『まんが島』は、初の長編監督作品となり、守屋監督は水澤紳吾と共に自ら主演も務めている。脚本は幼馴染だった守屋と水澤が漫画家を志していたことから発想されたという。

■守屋文雄監督のコメント
『まんが島』は自分にとって初めて監督した長編映画です。自主映画の現場に呼んでくれた監督たちが、ひとり、またひとり、と商業映画で監督デビューを果たし、キャリアを積み上げる中、私は強い嫉妬と羨望を抱えて彼らの作品を見ていたかと言うと、そんな時間はまったく無かったというと嘘になりますが、それでもやはり、自分が見たい映画について考えている時間の方が圧倒的に多かったように思います。しかしまた、その時間もこの映画の撮影から3年も経った今では、はるか昔のことになってしまいました。当時を思い出し、いまここでなにか威勢のいいことを書いたとしても、それはただの「字」でしかないです。脚本執筆時に書き留めた、映画全体のイメージは以下の通りです。「何かガチャガチャした印象があった。まとまりも無く、筋も通っていないが、そのかわり、何かが本気で猛ぶっていた。それでいて、どこか楽しげだった」まるでひとつの夢であるかのような映画を私は思い描きました。私は、自分が見たい映画を作らなくてはなりませんでした。お家の回りでカメラを回して、映画のフリをしてもダメだと思いました。その映画は、あらゆる意味で私が初めて見る映画でなくてはなりませんでした。誰かに「面白い」と言ってもらうためにではなく、ただ、自分で驚くために、映画を作らなければなりませんでした。試写に先立ち、何人かの人に『まんが島』を観てもらう機会がありました。何人かの人がこの映画を拒み、そして何人かの人が、この映画を心から気に入ってくれています。私は、未だ不安を抱きながらも、そのことをとても喜んでいます。