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ヴイエムウェアは2月8日、仮想化デスクトップ製品「VMware Horizon」について、最新版「7.1」、アプリケーション・パッケージ「VMware Horizon Apps」、クラウドサービス「VMware Horizon Cloud」を発表した。

マーケティング本部 シニア プロダクト マーケティング マネージャの本田豊氏は、現在、仮想デスクトップでWindowsアプリケーションを配信する際、利用中の企業では「システムが複雑すぎる」「コストがかかりすぎる」といった課題が、導入を検討している企業では「インフラの専門知識がない」「短期の契約社員が多い」「初期コストが高い」といった課題があるが、今回発表したソリューションはこれらの課題を解決すると述べた。

Horizonの特徴の1つが、「JMP(Just in time Management Platform)テクノロジー」だ。JMPは「Instant Clones」「App Volumes」「User Environment Management(UEM)」といった技術から構成される。

Instant Clonesはサーバ仮想化製品「VMware vSphere」に導入されている、メモリ上でクローンをデプロイする技術、「App Volumes」は、アプリケーションデータとユーザー個別環境をOSから切り離して仮想マシンに配布する技術だ。「User Environment Management」はユーザーを管理する仕組みであり、物理・仮想・クラウドの環境で、パーソナライゼーションと動的なポリシー設定を実現する。

JMPはこれらの技術により、「デスクトップのプロビジョニングの高速化」「リアルタイムでのアプリケーション配信」「状況に応じたポリシー管理」を実現する。本田氏は「JMPにより、アップデートのためにシステムを停止する必要がなく、競合製品と比べ、設定に必要な手順と時間が半分以下に抑えられている」と説明した。

Horizonのもう1つの特徴が、同社が開発したプロトコルの新機能「Blast Extreme Adaptive Transport(BEAT)」によるパフォーマンスの改善だ。BEATは、従来に比べ6倍のスピードを実現するとともに、帯域幅の利用を最大 50%削減する。

Horizon Appsの提供により、ユーザーは用途に応じて、デスクトップとアプリケーションを仮想化するVMware Horizon 7.1、アプリケーション利用に重きを置いたVMware Horizon Appのいずれかを選択できる。Horizon AppsにはvSphereも含まれているほか、公開アプリケーションに対してもJMPが利用できるためそのメリットを享受できる。

Horizon Appsは、Standard EditionとAdvanced Editionの2つのエディションがある。Standard Editionにはアプリケーション配信機能、User Environment Manager、VMware vSphere、VMware vCenterが含まれている。Advanced Editionには、Standard Editionの機能に加え、JMPが含まれている。

DaaS(Desktop as a Service)であるHorizon Cloudは、IBMのパブリッククラウド「SoftLayer」もしくは同社の認定を受けたハイパーコンバージド インフラを用いて、仮想デスクトップとアプリケーションを配信・管理するサービス。両方を用いるハイブリッドの利用も可能だという。同社はこれまで自社のパブリッククラウド「vCloud Air」を活用した「Horizon Air」を提供していたが、国内ではvCloud Airの提供を停止することから、パブリッククラウドによるDaaSはHorizon Cloudに替わることになる。

本田氏は「期間限定の契約社員に対する仮想デスクトップの適用、インフラ全体をクラウドサービスで導入といったケースが増えていることから、Horizon Cloudを提供することにした」と、Horizon Cloudがリリースされた背景を説明した。

Horizon Cloudの利用メリットの1つにコストがある。オンプミレスに比べて、価格体系がわかりやすく、初期コストを抑えることができる。Horizon Cloudのライセンスはユーザーおよび接続数単位となっており、Standard CapacityとNVDIAのGPUが利用できるWorkstation Capacityの2種類がある。

VMware Horizon Apps、VMware Horizon Cloud、VMware Horizon 7.1は2017年4月に提供が開始される予定。

VMware Horizon Appsの1ユーザー当たりあたりの市場想定価格(永久ライセンス)は1万5500円から、VMware Horizon Cloudの1ユーザー/1カ月あたりの市場想定料金は1980円から、VMware Horizon 7.1の同時接続1ユーザー当たりの市場想定価格は3万1000円からとなっている(いずれも税別)。