写真提供:マイナビニュース

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ことのはじまりは半年ほど前、毎年恒例となっているマウスコンピューター飯山工場の「親子パソコン組み立て教室」を取材している最中だった。子どもたちが一生懸命にPCを組み立てる様子をみながら「メディア間で組み立て対決とかしたらどうだろうか」という話題が挙がった。そのときは「面白そうだ」と少し盛り上がったのだが、その後特に音沙汰もなかったので、次第に記憶も薄れていった。

しかし、年末のある日、マウスコンピューターの広報担当者から1本の電話が。「例のPC組み立て対決の件なんですが……」

というわけで、PC系メディアの担当者が、飯山工場に集結し、「パソコン組立合戦〜飯山 冬の陣〜」が開催されることになってしまった。参加したのは、マイナビニュースのほか、週刊アスキー、ITmedia PC USER、PC Watchの4メディア。

それぞれチームを編成し、マウスコンピューターがそろえるPCラインナップから、"これぞ"という構成を選択して、組み立ての速さや内観の美しさ、カスタマイズの面白さなどを競う。また、マウス側も勝負に参加。マウスチームの組み立てタイムよりも早く組み上げられたチームには、なんと「自分たちが組み立てたPCをもらえる」という特典が設けられた。

○各チームの個性あふれるカスタマイズ

飯山工場に到着後、勝負に先立って各パーツの取り扱いと、PCを組み立てた後に行われる内観検査のポイントについて解説があった。とはいっても、参加者はPC系メディアの編集者なのでどこか余裕の表情で聞いていた。筆者も内心「まぁ大丈夫だろう」くらいに思っていた。

続いて、各チームが選択したPCと構成を紹介。マウスチームは、小型PC「LITTLEGEAR」を選択。カスタマイズはDVDスーパーマルチを追加した。マイナビニュースチームでは、ベースモデルにmouseブランドのミニタワーPC「LUV MACHINES iG440BN-SH2」をチョイス。コストパフォーマンスの良いミドルレンジモデルで、写真加工をはじめとした画像編集や、ちょっとした動画編集、PCゲームも問題なく遊べる何かと"小回り"がきく優等生的なマシンだ。

「週アスとPC USERはゲーミングPCのG-Tune、PC Watchは"4K修行僧"こと若杉氏が参加するのでクリエイター向けの「DAIV」でくるだろう」というメタ的な読みがあった。何より、LUV MACHINESのケースはシンプルに見えるので組みやすそうではないか。

カスタマイズは、CPUを標準のIntel Core i5-7400(3.0GHz/3.5GHz)からIntel Core i5-7500(3.4GHz/3.8GHGz)に、メモリをDDR4-2133 8GB(8GB×1)からDDR4-2133 16GB(8GB×2)にアップグレードしている。Core i5-7400とCore i5-7500は、ベースクロックで400MHz、ブーストクロックで300MHzと動作周波数に1割程度の差がある。アップデートの費用は税別2,800円と安価なので、わずかな投資で性能向上が得られると判断した。メモリも単純な容量アップに加えて、標準では1枚刺しのところ、デュアルチャンネルとすることで、パフォーマンス向上を狙った。

他メディアが選択したモデルは、週刊アスキーチームがG-Tuneのフラグシップである「MASTERPIECE」を選択。カスタマイズに144Hz駆動に対応したiiyama製24型ディスプレイ「ProLite GB2488HSU-2」を選択。内部の構成を変えるのではなく、周辺機器を追加する柔軟な発想に「やられた」と思わされた。

PC USERチームは、G-TuneのミドルタワーPC「NEXTGEAR」を選択。Intel Core i7-7700KとNVIDIA TITAN Xを標準搭載した「i660PA1-SP」をベースとしたあたりで、「持って帰る気マンマン」であることを感じさせる。

PC Watchチームは「DAIV」を選択。ここまでは予想通りなのだが、チームのメンバーにMC・タレントの勝又楓さんを起用する神采配。ずるいじゃないですか!

○まずはマウスチームの組み立てから

「パソコン組立合戦〜飯山 冬の陣〜」は、マウスチームの組み立てからスタート。ここでのタイムを基準として、それよりも早ければ得点と「PCプレゼント」の特典がもらえる。

組み立てがスタートすると、取材陣一同写真を撮りつつも食い入るようにして見つめる。「LITTLEGEAR」は、コンパクトなサイズながらハイエンドパーツにも対応することで、人気のゲーミングPCだが、タイトな内部のスペースにいろんなパーツを納める工夫が取られている分、いろいろとネジを外したり、ほかのケースとは違うちょっと特殊な形になっている。また、ケーブルマネジメントが大変そうだ。選ばなくて良かった。

しかし、やはりそこはプロ。衆人環視の下ながらどんどん組み上げていく。すると、PC USERチームの編集G氏が、現役時代の野村克也氏を髣髴とさせる「ささやき戦術」を展開。「朝ごはん、何食べたんですか」などと話しかけ、集中力をそぐ作戦に打ってでた。マウスチームはこれに負けずに作業を進め、27分55秒24のタイムでフィニッシュ。あの小さいケースでもこれだけの速さで組み上げられるのだがら、やはりプロはすごい。

○いよいよメディア側チームも組み立て - 最初は余裕の表情だったが……

いよいよメディア側チームの組み立てとなる。選択した構成どおりにパーツが用意されているか確認して、スタートの合図を待つ。普段からPCパーツを見慣れているとはいえ、こういった場になるとさすがに緊張する。ただ、突飛な構成ではないので、おそらく大丈夫だと思っていた。このときまでは……。そしてスタートの声とともに組み立てが始まった。

早速マザーボードにCPUやCPUクーラー、メモリを取り付けたまでは良かったのだが、ここで「この後どうするんだっけ?」と手が少し止まる。そう、筆者はバラックの状態でベンチマークテストを行うことが多く、いつもならあとはストレージやグラフィックスカード、電源を接続してシステムの構築をはじめるのだが、今回は「PCを組み立てる」のだ。

もちろん、自作PCは学生時代からはじめ、いままでにもそれなりに数は作ってきた。ただし、1回組み上げると、あとは気が付いたときにグリス付け直したり、グラフィックスカードを交換する程度の簡単なメンテをするくらいなので、ケースに組み付ける際の感覚をすっかり忘れてたのである。それでも「こんな感じだったな」と思い出しつつ、作業を進める。

戸惑いながらの作業に見るに見かねたのか、写真の撮影をお願いしていた編集長がサポートに入ってくれた。それでは、作業の一部始終をタイムラプスで撮影したので、その様子をご覧いただきたい。家系ラーメン屋の店主のような筆者が右往左往している様子がよく分かるはずだ。

いったん組みあがったところで、飯山工場スタッフによる内観検査が入る。「(編集長のおかげで)結構きれいに組み上がったから一発でいけるんじゃないか」と思っていたのだが、「ドライブカバーの取り付けなし」「4ピンの電源コネクタ挿し忘れ」「ケースファンの向きが逆」「メモリのロックが浮いている」と致命的なミスを指摘される。どれも初歩的なミスばがりでとんでもなく恥ずかしかった……。

指摘された個所を修正して、再び内観検査を受ける。今度はクリアとなり、タイムは1時間11分55秒。マウスチームの2.5倍以上の時間の時間がかかったことになる。組み立てに入る前には「PCもらえたら読者プレゼントに」なんて考えていたのだが、まったく甘かった。

さて、マイナビニュースチーム(というか筆者)ばかり苦労していたのかと思いきや、ほかのチームも、いったん組んだものの、なかなか内観検査をクリアできずに修正を繰り返すところがあったりと、いろいろと大変だったようだ。

○総合優勝はどのチーム?

すべてのチームが組み上がった段階で、配線の美しさや構成の面白さを改めて審査。各項目の得点を合計し、最も高かったチームが総合優勝となる。タイムを見るとわれらがマイナビニュースがトップ、さらに内観についてもトップとなった。

一方で構成の面白さや組み立て難易度という面では、ゲーミングPCを選択した週刊アスキーチームやPC USERチームが評価された。これらの項目を合わせた総合点では、週刊アスキーチームが7点と最も多く。総合優勝は週刊アスキーチームに決まった。だがちょっと待って欲しい。今回は「PC組み立て勝負」である。組み立ての速度や内観では、われわれが1番であり、実質優勝といえるのではないか。

最下位となったPC Watchチームは、罰ゲームとしてG-Tuneの公式オリジナルキャラクター「G-Tuneちゃん」のコスプレをすることに。しかし、何故か若杉氏が「Tuneちゃん」、勝又さんが「Gちゃん」の格好で登場。逆。

こうして「パソコン組立合戦〜飯山 冬の陣〜」は幕を閉じた。終わってみれば、当初は余裕を見せていたメディア側チームが、どこもマウスチームのタイムを抜くことができなかった。やはりプロはすごい。

さて、マウスコンピューターは「パソコン組立合戦〜飯山 冬の陣〜」で総合優勝した、週刊アスキーチームが組み立てたPCを抽選で1名にプレゼントするプレゼントキャンペーンを開催する。さらに、各チームが組み立てたPCと同じ構成のPCをコラボモデルとして販売する。マイナビニュースチームがカスタマイズを選択した「LUV MACHINES iG440BN-SH2」は、筆者が「小回りが利くデスクトップほしいな」と結構真剣に考えたもので、コストパフォーマンスの高さが特長だ。詳しくはキャンペーンの特設サイトを参照されたい。

(千葉大輔)