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Amazonロッカーとは?
米Amazon.comで商品を注文すると、発送先として米国のAmazonが主要都市に展開するロッカーサービス「Amazonロッカー」を指定できる。日本でも宅配便受け取り方法のひとつとしてロッカーが注目される中、米国での滞在時に実際の使い勝手を試してみた。

○米国で人気のAmazonロッカーとは?

Amazonロッカーは米国の主要都市で2011年に始まったサービスで、コンビニ店内などに設置されたAmazon専用のロッカーだ。Amazon.comでの買い物時に任意のロッカーを宛先として指定できる。ロッカーに荷物が届くと暗証番号が送られてくるので、自分でロッカーから荷物を取り出して持ち帰る仕組みだ。

メリットとして、万が一受け取れなかった場合は返品扱いになることや、商品に不具合があった場合にロッカーに再び入れることで返品できる点がある。旅行中ならホテルに送る手もあるが、滞在中に受け取れるかどうかは不安が残るところだ。ロッカーによっては24時間利用できるため、時間の自由度も高い。

一方、デメリットとしてAmazon以外の業者は使えないこと、人気のロッカーはすぐに一杯になってしまうことが挙げられる。ロッカーに送ることができる商品の種類やサイズにも制限がある。

●Amazonロッカーを使ってみる
○米Amazon.comのアカウントがあれば利用は簡単

実際にロッカーを利用してみよう。まずは米国のAmazonで買い物するため、アカウントを登録する。筆者の場合、日本で使っているクレジットカードをそのまま登録できた。次に、荷物を受け取りたいAmazonロッカーの場所を検索し、アドレスブックに追加しておく。

ロッカー宛てに発送できる商品はAmazon.comが直接販売するものに限られる。サイズ制限は約41×35×32cm以内で、あまり大きなものには対応できない。商品をカートに入れ、アドレスブックに追加したAmazonロッカーを宛先として選択し、代金を決済すれば完了だ。

米国では夜間に出歩くのがためらわれるような地域も少なくないが、今回はラスベガス中心部の安全なエリアにあるロッカーを利用できた。深夜でも観光客の往来が絶えず、米国でも有数の安全なエリアだ。

渡米前の12月28日に注文したUSBケーブルはテキサス州のダラスから発送され、予定通り1月3日にロッカーに到着。メールで送られてきたバーコードを利用して、Amazonロッカーから荷物を取り出すことに成功した。

●受取りの多様化は何をもたらすか
○日本でもロッカー普及の可能性が見えてきた

2016年末には日本国内で宅配便各社の配送に遅れが生じたことは記憶に新しい。オンラインショッピングの増加につれ、宅配便を担うドライバー不足や再配達のコストが社会問題化しつつある。

日本ではコンビニ受け取りもよく利用されてきたが、コンビニ側の負担増や店員に個人情報を知られるなどリスクもある。その点ロッカーは人手を介する部分が少なく、コンビニ受け取りとは別の選択肢として有力だ。

集合住宅における宅配ボックス以外にも、ヤマト運輸の「ロッカー受取り」や日本郵便の「はこぽす」などが、鉄道駅やスーパー、郵便局などに設置が進んでいる。2017年1月には環境省が運送業者を問わず利用できる「オープン型宅配ロッカー」の設置に対する補助金を発表、配達の効率化やCO2削減を狙う。社会全体としてロッカーを活用しようという方向性が見えてきた。

(山口健太)