中国高速鉄道といえばアジアを中心に新幹線と受注競争を繰り広げる競合相手というイメージがあるが、中国メディアの今日頭条は5日、中国全土に張り巡らされた高速鉄道網の軍事的意義は非常に大きいと論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)

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 中国高速鉄道といえばアジアを中心に新幹線と受注競争を繰り広げる競合相手というイメージがあるが、中国メディアの今日頭条は5日、中国全土に張り巡らされた高速鉄道網の軍事的意義は非常に大きいと論じる記事を掲載した。

 記事は、現在の中国にはすでに2万キロメートルを超える高速鉄道網が存在するとしながらも、中国は2025年までに3万8000キロメートルまで拡張する計画があると紹介。また、毎日非常に多くの人が中国高速鉄道を利用しているものの、高速鉄道の建設は、実は国防や物資の輸送とも直接関係があるものだと説明した。

 さらに中国共産党中央軍事委員会の機関紙である「解放軍報」の記事を引用、高速鉄道は時速300キロメートルで人員を運ぶことができるため、15時間で4500キロメートルを移動することができ、この数字は新疆ウイグル自治区から15時間以内に中国東部や南部沿海に達することができることを意味すると説明。

 また、高速鉄道の積載運送能力は大型輸送機イリューシンIl-76の数倍に達するとしたほか、高速鉄道路線の1つである武広旅客専用線で16両の車両を使用して輸送すれば、1100人の人員と各種武器を積載でき、もし連続で運行すれば半日で10万の大軍を短時間で目的地に送り込むことも可能であると伝えた。

 また記事によれば解放軍報は、中国高速鉄道網の建設は解放軍の空輸能力不足を解決でき、中国全土において解放軍の迅速な機動力を確保できると説明。高速鉄道網が擁するこうした能力は、周辺国家に山のように大きなプレッシャーを与えていると論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)