子供たちの学習法は1日7時間のゲーム(出典:http://www.mirror.co.uk)

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イギリスでは学校へ行く年齢にあたる子供950万人のうち、およそ3万6千人がホームスクーリングを受けていると言われる。学校で勉強する代わりに親が子供に自己流で教育をするホームスクーリングだが、ウェスト・サセックス州のある夫妻は、なんともユニークな方法で3人の子供たちを育てているという。英紙『Mirror』が伝えている。

ウェスト・サセックス州パルボローに住むケイティー・パイバスさん(44歳)は夫ロジャーさん(44歳)と共に、長女サファイアちゃん(12歳)が生まれて間もなくしてホームスクーリングをすることに決めた。

現在、パイバス夫妻にはサファイアちゃんをはじめエチエンヌ君(10歳)、オリン君(7歳)の3人の子供がいるが、学校へ行かない3人が家でひたすら集中しているのは「マインクラフト」や「ポケモンGO」などのゲームである。

自宅にはパソコンの他にタブレットなどのゲーム機器がいくつもあり、毎朝10時頃に起きる長女サファイアちゃんが1日の初めにすることはプレイステーションの電源を入れることだそうだ。「ディスレクシア」という読み書き障がいのある長男エチエンヌ君は朝5時に、オリン君は朝の8時に起き、朝食が終わると各自ゲームをするのだという。

専業主婦のケイティーさんは「私が子供たちに読み書きを教えるよりもサイバースペースで楽しむほうが子供たちの教育にはいいみたいです。アルファベットは読みを学習するのにあまり関係ないと思います。子供たちには遊びを通して学んでほしいし、きっと成長して子供時代を振り返った時にとても自由で楽しかったと思ってくれるに違いありません」と話し、他の親が聞くと仰天しそうな教育方針を持っている。

ケイティーさん曰く、これまで子供たちに読み書きや算数を教えたことは全くなく、3人はゲームを通して英語の綴りや計算などを学んでいるという。1日平均7時間もゲームをして“学習”しているという3人は、学校へ通っている他の子供たちが校庭や公園で友達と遊んでいる間、オンライン上で繋がったフィリピンやタイ、アメリカなどの“ゲーマー”と友情を築いている。

そんなパイバス家の子供たちだが、長女サファイアちゃんは自分の意思で週に一度、ホームスクーリングを受けている他の家の子供たちと一緒に英語と数学を習っている。また3人は同じ地域のホームスクーリングをしている子供たちとサッカーをしたり、週一ペースで水泳にも通っているという。その他、博物館やアートギャラリー、自然公園など屋外のアクティビティにも家族で楽しんでいるそうだ。

しかし教育専門家のタニス・キャレイさんは「こうした教育方法は自由で革命的ともいえますが、長時間子供たちにゲームさせることは依存に陥りやすく不健康です。子供たちにはゲームではなく、社会で他の子供たちと触れ合う生活が必要です」と夫妻の教育方針を批判する。

それでもケイティーさんは、子供たちがゲーム漬けになっていることを特に心配はしていない。子供たちを毎日自由にさせている中で唯一のルールは「夜の8時には全てのゲームの電源を切って寝る準備をすること」だそうだ。また、「年に一度教育関係者が訪問して子供たちの学習課程を確認しますが、毎回彼らは満足していますよ。将来、子供たちが望めばGCSE(一般中等教育修了試験)だって受ければいいけれど、私も夫も強制はしません」と語っている。

世間からは「こんなの『教育』とはいわないよ。ゲームをさせて単に言い訳してるだけじゃないか」「いくら子供たちが幸せだからって、将来のことを考えると学校教育は大切よ」「ただ怠慢で自分勝手な親にしか思えない」「この人が自分の母親じゃなくてよかった」「この母親こそ教育し直しが必要なのでは?」「子供には社会的対応ができるスキルを身につけさせることが必要なのに愚かな母親だ」といった批判の声が集まっているようだ。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)