5日、韓国・テレビ朝鮮は、韓国の路線バス内でよく見られる注意書きの決まりを徹底して守ってみたところ、目的のバス停で降りられない事態になったと伝えた。写真は韓国のバスにある注意書き。

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2017年2月5日、韓国・テレビ朝鮮は、韓国の路線バス内でよく見られる注意書きの決まりを徹底して守ってみたところ、目的のバス停で降りられない事態になったと伝えた。

その決まりとは「降りる際はバスが止まってから座席を立つ」というもの。韓国の路線バスでは、「停留所に止まる前に絶対に立ち上がらないでください」との注意書きが車内の目立つ位置に貼られているほか、停車前に「乗客の皆さん、バスが止まってからゆっくり降りてください」とアナウンスも流れる。しかし、いざ記者がこの「原則」を守ってみると、降りる前に降車ドアが閉じられる事態が続発した。下車ボタンを押したにもかかわらず、試した20台のうち11台でドアが閉まってしまったのだ。

こうした状況から、韓国のバスでは停車する前から降りる準備をしておく方法がむしろ一般化しているようだ。筆者の経験だが、韓国のバスで日本のように停車をじっくりと待っていたために降りられなくなったことは数度、運転手に「バス停が近づいたらドアの前まで来てくれないと降りたいのかどうか分からない」と言われたこともある。記事によれば、運転手側には「ぎりぎりに組まれた運行間隔を守らねばならない」という事情があるという。

記事は「日本などの先進国では、安全のためバスが停車した後に降りるのが原則」と説明、韓国のバスの注意書きが、実際には守られることのないお題目になってしまっている問題を指摘した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは共感を訴えるコメントが多数寄せられている。「乗ってもいないのに発車してしまうのはやめてほしい」との声が最多の「いいね」を集めたほか、「前もってドアの所まで行っておかないと無理だよ」「決まりを守ると運転手さんにむちゃくちゃ怒られるんだよなあ」「共感。僕も守ろうとして何度バス停を乗り過ごしたことか…」「バスの乗り降りは本当に怖い」「停車する前に降車ドアを開けるのもやめて」など、実体験を基にしたコメントが並ぶ。

また、「日本人が韓国に来て仰天することのうちの一つだね」「日本で暮らした人間からすると、日本と比べること自体が間違い。日本とは比較にならないのが韓国の現実だよ」「日本でバスに乗ってごらんよ!ああ、これが国民意識の違いかと思うね」など、記事で言及された日本を引き合いに出すコメントも。

さらに、「こういう基本的なことを守ってこそ、また一歩先進国に近づけるのでは?」「この決まりが実質的に守られる環境が整うといいな」と希望を語る声の一方、「韓国はパリパリ(早く早く)文化だから絶対変わらないよ」「韓国は原理原則通りに生きたら損をする社会みたいだ」など、諦めともみえるコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)