カーニバルにかかせない。つまみたくなる世界の揚げ菓子いろいろ

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キリスト教カレンダーでは、2月は大抵カーニバル期間にあたり、世界各国各都市で、伝統のお祭りが繰り広げられます。日本でも知られているヴェネツィアのカーニバルは、約2週も続きますし、リオの熱狂的な4日間も有名。また、ニースのカーニバルは週末3回にわたって祝うなど、期間はまちまちながら、どこも最高潮に達するのは、たいてい最終日の「マルディ・グラ(脂っこい火曜日)」。2017年は2月28日にあたります。
名前もいろいろ、つまめる揚げ菓子
こちらに書いたように、フランスでは、マルディ・グラにクレープを食べますが、ヨーロッパでカーニバルのお菓子といえば、揚げ菓子が多いようです。呼び名は国や地方によって異なり、例えば、フランスだと、「リヨンのBugne(ブーニュ)」、南部の「oreillettes(オレイェット)」や「merveilles(メルヴェイユ)」、「ブルターニュのbottereaux(ボットゥロー)」が挙げられます。

Bastien Collignonさん(@bastien.collignon)が投稿した写真 - 2017 2月 5 8:27午前 PST

リヨンの揚げ菓子ブーニュ

Avalinaさん(@avalinacrea)が投稿した写真 - 2016 3月 27 5:38午前 PDT

投稿者のお母さん手づくりオレイェット

Vanille Bardoz Fさん(@vanille_bardoz)が投稿した写真 - 2017 2月 4 9:37午前 PST

フランス南西部のメルヴェイユ

Camille Allaertさん(@camilleallaert)が投稿した写真 - 2017 2月 5 6:18午前 PST

ブルターニュで売られるボットゥロー
写真を見ても分かるように、カリッとした薄いものと、しっとりした生地のものとがあり、地方によって、オレンジエッセンスや、ラム酒などで香りづけもしますが、味は素朴そのもの。最後に粉砂糖をふりかけ、つまみながらカーニバルのパレード見物をするのが、この季節の食べ方です。
カーニバルの揚げ菓子はポーランド生まれ?

オランダのクルスティヨンを売る屋台

ちなみに、私の住むフランス北部にも丸っこい揚げ菓子があり、カーニバルに限らず、お祭りになると必ず屋台で売られています。こちらは「croustillons hollandais(オランダのクルスティヨン)」と呼ばれ、見た目も味もミニドーナツそのものです。一説によれば、アメリカのドーナッツは、オランダの清教徒から広まったそうですから、ドーナッツと似ているのも当然かもしれません。
ところで、「Le Cercle des Gourmands」によると、フランスの各地方で食べられるカーニバルの揚げ菓子は、もともと16世紀にポーランドから入ってきたものだそうです。言われてみれば、オレイエットやメルヴェイユ、どれもポーランドの揚げ菓子「faworek(ファヴォレック、複数でファヴォルキ)」に、そっくりです。

Dominika Dybałさん(@viiviann_a)が投稿した写真 - 2017 2月 6 3:03午前 PST

ポーランドの揚げ菓子ファヴォルキ
脂っこい木曜日にはポンチェック
また、じつはポーランドでは、マルディ・グラ(脂っこい火曜日)よりも、その前週木曜の「トゥスティ・チュヴァルテック(脂っこい木曜日)」の方が盛大に祝われます。2017年は、2月23日に当たるこの日、ポーランドの伝統では、代表的なお菓子「Pączek(ポンチェック、複数だとポンチュキ)」を食べます。じつは、ポンチェックも揚げ菓子で、上に挙げたものよりずっと大きく丸く、簡単に言えばジャム入りドーナッツです。今はいろいろなジャムを入れたものが作られていますが、ポーランドの友人によれば、正統なポンチェックはバラジャム入りだそうです。

HAMACZEKさん(@hamaczek_com_pl)が投稿した写真 - 2017 1月 22 4:26午前 PST

ポーランドのポンチュキ
さて、世界の揚げ菓子のルーツに思いを馳せながら、今日はおやつにドーナッツでも揚げましょうか。
[Le Cercle des Gourmands]