カウンセラーが教える!職場で信頼を得る3つのワード

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信頼から人と人との関係性は深化してゆくもの。実は心理カウンセリングでも、最初はクライエント(相談者)との信頼関係を構築するためのアプローチからスタートをします。

相手に「この人になら本音を話してもいいかな」と感じてもらうために、まず信頼を得る必要があるからです。こと職場においても、良好な人間関係を築くことや仕事をスムーズにするために、周りから信頼を得ることは大切ではないでしょうか。

今回は職場で信頼をされるために積極的に使いたいワードを、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。

「どう思ったの?話を聞かせてもらえないかな」

人が持っている欲求。その一つに“自分の話を聞いてもらいたい”ということがあります。わたしたちは誰しもが自分の話を聞いて欲しがりなのです。ですからその欲求を満たしてくれる人に対しては、自然と好意や信頼を寄せるようになります。

思い返してみてください。職場であなたの周りにいる信頼ができて仕事もデキる人。その方はきっと人の話を聞き上手ではありませんか? 人の話を聞くこと、それは信頼を得る近道です。

加えていえば、その聞き方にもポイントがあります。単に聞けばいいのではなく、“どう思ったのか”という相手の気持ちにフォーカスをすることです。事柄中心ではなく、相手の気持ち的な側面を問うこと。そうすることで相手の感情を引き出して、より“聞いてもらった感”を強めることができます。

また気持ちを語らせることで自分自身とより向き合えるようになり、仕事の進め方に問題がある部下に対しては、「次はこうしようと思います」という自発性を生ませることもできます。「どう思ったの?話を聞かせてもらえないかな」。そんなアプローチで話を聞いてみましょう。

「大丈夫だよ。一緒にやろう」

少し話がそれるようですが、前アメリカ大統領オバマさんと現大統領トランプさん、双方のスピーチには大きな違いがありました。スピーチの際にオバマさんがよく多用していたのが「We」。そしてトランプさんが多用していたのが「I」です。

トランプさんの「わたしは○○をやる」に対して、オバマさんは「わたしたちは○○できる」という言い方です。この両者の話し方から受ける印象は大きく変わります。オバマさんは“あなたとわたし”。つまり“共に一緒に”という寄り添うような形でメッセージを伝えたのです。どうでしょう? 身近に感じて信頼を寄せやすく感じるのは、オバマさんの“共に一緒に”というメッセージではないでしょうか。

思えば筆者もカウンセリングの際に不安そうな相手に、「一緒に考えていきましょう」と言うことが多いです。この一言で相手は寄り添ってもらえると安心し、信頼関係を構築していくことができるからです。

職場においても「大丈夫だよ。一緒にやろう」という相手に寄り添う気遣いができると、信頼を得やすいでしょう。

「さすが〇〇さん」

人は誰しも、自分はその場において重要な存在でありたいという自己重要感を持っています。他の人の自己重要感を満たすことができる人は、職場で信頼を得やすいでしょう。

そのためには、その人の仕事ぶりやその人特有の能力を口に出して褒めてあげることです。そうすることで相手に「自分には存在価値があるんだ」と自覚を持ってもらえますし、加えて「自分は他人よりこの点が優れているんだ」という優越感を満たすこともできます。

また他人のよいところに着目をし、口に出しているあなたを見た周りから、あなた自身の評価も上がるはずです。

人のよいところを認め照れることなく褒めること。日本人はそれが苦手に感じる人が多いように思います。人は上司、同僚、部下、立場を問わず自分を認めてくれた人に対しては、信頼を寄せるもの。「さすが〇〇さん」と相手の自己重要感を満たしてあげましょう。

筆者自身、いわゆる大企業と呼ばれる会社で勤務をしていた経験があり、その中で周りから信頼される人とそうでない人を多く見てきました。

信頼をされる人というのはその分人脈も広くなり、幸運やチャンスに恵まれる機会も増えるように感じます。あなたも職場で信頼をされたいのなら、ご紹介したワードを使ってみてはいかがでしょうか。

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※ gpointstudio / Shutterstock

【筆者略歴】

大間 秀章

大学や企業を対象に専任カウンセラーとして従事する傍ら、執筆活動も行っている。専門分野は人間関係、恋愛、キャリア、メンタルヘルス、人生論。保有資格は産業カウンセラー、気象予報士 など。