1,000人以上の肌を触ってきたプロが教える「お金をかけるべき美容アイテム」って?

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20代、30代と年齢を重ねるうちに、目に見えない肌の奥深くでは、肌細胞がみるみるうちに死滅していっているかもしれない……。そんなことを考えただけでゾッとしますよね。

日々、声高に“エイジングケアは20代から”とうたわれていますが、長年美容業に従事し、何千人ものお客様の肌に触れてきた筆者は、自信を持って肯定します。

エイジングサインが目に見えてからでは遅いのです。もちろん、手遅れということではありませんが、エイジングサインが目に見える前から予防をすることで、目に見えてあらわれるエイジングサインの数はグッと減るかも。

しかしながら、一般的に30代になったあたりから、エイジングサインを目の当たりにして焦りだす人もしばしば。そこで、そんな迷えるアラサー女子に送る、「お金をかけるべきアイテム」について、メイクアップアーティストであり美容家である筆者がご紹介します。

 

化粧水はプチプラからミドルプライスを目安に

昨今、肌内部の乾燥に気づきにくい“インナードライ肌”の女性が増えてきました。乾燥肌もインナードライ肌も、まずはしっかりと化粧水をなじませることが大切なのです。

そのためには、コットンに500円玉大をしみこませ、顔全体をなぞるだけでは、正直言って全く足りません。特に、年齢を重ねるごとに、乾燥度合いは増す傾向にあります。ですから、化粧水は、気持ち多めにしっかりとなじませるくらいに意識していないと、肌内部の水分不足を引き起こしてしまうのです。

人によって、惜しみなく使える化粧水の価格帯というのは異なって当然です。1,000円で高いと感じる方もいれば、1万円は妥当と感じる方など、さまざまです。

ここで、筆者がおすすめするのは、3,000円台から5,000円台のもの。内容成分もそこそこのものが入っていて作用を実感しやすいのも、この価格帯のメリットといえるでしょう。

もちろん、3,000円台から5,000円台の化粧水が肌に合わず、1,000円台の化粧水が肌にとても合うという方は、それを使うべき。要は、自分の肌に合うか合わないかは、アイテムを選ぶなかでも最重要ポイントですからね!

 

肌悩みによって異なるお金をかけるアイテム

肌悩みによって、どのアイテムにお金をかけるかというのは変わります。基本的には、ターンオーバーを促すことが美肌の大前提になるため、“化粧水とクリーム”でおこなう保湿は基本中の基本として欠かせないものの、有用成分がより多く配合されている美容液も、肌悩みによっては欠かすことができません。

特に、美容液は、少量なのに高価というイメージがあるかと思います。それは、それ相応の希少な成分が入っていることが多く、単価はどうしても上がってしまいます。

エイジングサインが気になって仕方ないという方は、化粧水でしっかりと保湿をおこなったあと、有用成分がより多く含まれた美容液をつけ、クリームでフタをするというのが理想的でしょう。

いかがでしたでしょうか? 基本的に、乾燥が主に気になるという場合には、化粧水はプチプライスからミドルプライスのものをチョイスし、クリームに予算を多めにさいてみてもよいでしょう。

そして、「これ!」というエイジングサインに特化する場合は、美容液にお金をかけて、より自分に合うものをチョイスしましょう。今の自分の肌と相談しつつ、予算をかけるべきアイテムをしっかりと考えてお買い物しましょうね!

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※ Poznyakov / shutterstock

【筆者略歴】

黒木絵里

外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。