7日、環球時報によると、2016年に行われた米大統領選で、米国に住んでいる中国系住民の多くが「トランプ支持」を表明していた。現在は、その思いはどのようなものになっているのか。写真はニューヨークのチャイナタウン。

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2017年2月7日、環球時報によると、2016年に行われた米大統領選で、米国に住んでいる中国系住民の多くが「トランプ支持」を表明していた。現在は、その思いはどのようなものになっているのか。

トランプ大統領は当選後、台湾問題や貿易赤字などでたびたび中国に対して強硬的な姿勢を見せている。ロサンゼルス・デイリー・タイムズは「多くの中国系は沈黙してしまった」と報じたが、当時トランプ候補を支持した中国系の人々を環球時報が取材した。

「びっくりしたし、何ともいたたまれない思いだ」と話すのは、米国の国籍を持つ鐘さん。トランプ大統領の言動は当選前後で変わり、「とうてい理解しがたい」とし、「このようなことでは『米国を再び偉大にする』ことにもマイナスでしかない。1人のビジネスパーソンとして『和すれば互いに利があり、戦えば互いに傷つく』ことを理解すべきだ。中国の影響力はもはや無視できないはずなのに。トランプ大統領は矛盾している」と話す。

取材した多くの中国系がトランプ大統領の公共的な言動に不信感を抱いていることは分かったが、しかし、それでもトランプ支持の考えは基本的に変わらない人が大半だった。1月20日の大統領就任式では多くの中国系が駆けつけ声援を送り、その様子はSNSにもアップロードされている。

ある中国系の女性は、「トランプ大統領は確かに強硬的だ」としつつ、「それでも不法移民などの国内問題では約束をたがえていないから、反対はしない」という。また、世界構図における米中双方の立場や自国の利益からすれば、米国の大統領が中国の本当の友人になれるはずがないとし、「それに、『弱い犬ほどよくほえる』とも言う」と指摘した。

中国系の多くがトランプ大統領についてはしばらく静観するとしている。トランプ大統領はもともと政治家ではなく、びっくりするような言動は多いが、当選後は敵対していた人々とも対するようになっており、「現状と今後は、ある程度分けて見る必要がある」との見方もある。

カリフォルニア州に住む潘さんは、「他の米国大統領と違い、トランプ大統領は中国の実力を認め、米国の真のライバルと見ている」とし、これまでの一方的に圧力をかけるやり方とは異なるのではないかと指摘。トランプ大統領は中国に対して「新たな2国間関係」を求めるのではないかとの見通しを語り、「中国はこれを機会に国際社会で新たな立場を築けるかもしれないし、トランプ大統領もそれを話し合いたがっているかもしれない」と見ている。(翻訳・編集/岡田