Doctors Me(ドクターズミー)- 《保存版》知っておきたい子どもの予防接種スケジュール11選

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小さいお子さんのうちに、予防接種を受けておくことは重篤な症状を回避できるひとつの手となります。

しかし、予防接種と言ってもおたふくかぜやインフルエンザなど様々な種類がありますので、どれを受けるべきかどうか迷ってしまいがちです。

そこで今回は医師に子どもの予防接種スケジュール、予防接種を受ける際の注意点を解説していただきました。

子どもの予防接種の種類


定期接種


予防接種法に基づき、一定の年齢において接種するように努めなければならないもので、公費による費用負担がなされます。

任意接種


個々人の希望で接種する予防接種で、法律には基づいていません。

定期接種で受けるべき予防接種

インフルエンザ菌B型



インフルエンザ菌は小児が感染した場合、髄膜炎、敗血症など重篤な疾患を引き起こす原因となるのでワクチンによる予防接種が必要です。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
接種を開始する年齢によって時期と回数が異なります。生後2カ月になったら早めに受けるのが望ましいです。

■ 標準的な接種例
生後2カ月以降に初回接種を開始し、その後4〜8週をあけて、生後12カ月になるまでに3回接種します。3回接種後は7〜13カ月をあけて4回目を接種します。
(1歳を超えたら接種するのが推奨される)

■ 予防接種の回数
4回(上記例の場合)

肺炎球菌



髄膜炎、中耳炎、肺炎などを引き起こす細菌です。特に髄膜炎は重篤な状態に至るケースがありワクチンでしっかりと予防することが大切です。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
接種を開始する年齢によって時期と回数が異なります。生後2カ月になったら早めに受けるのが望ましいです。

■ 標準的な接種例
生後2カ月以降に初回接種を開始し、生後24カ月(標準的には生後12カ月)になるまでの間に4週以上の間隔をあけて3回接種します。

3回目の接種から60日以上あけ、かつ 1〜1歳3カ月の間で4回目を接種します。

■ 予防接種の回数
4回(上記例の場合)

B型肝炎



肝炎を起こすウィルスで、肝硬変や肝がんの原因となります。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
平成28年10月1日から定期接種となりました。

■ 標準的な接種例
生後2カ月から開始し、初回と2回目は4週以上あけて接種し、初回と3回目は20週以上あけて接種します。

■ 予防接種の回数
3回(上記例の場合)

DPT-IPV四種混合



ジフテリアは主に上気道炎の症状を中心とし、百日咳は激しい咳を特徴とします。破傷風もポリオも神経に対して有害な働きをします。

いずれの疾患も場合によっては死亡することもある疾患で、予防接種が大切です。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
生後3カ月〜12カ月の間に3回の接種を行い、それぞれ3〜8週の間隔をあけます。3回目の接種からは、12〜18カ月を開けて4回目を接種します。

■ 予防接種の回数
4回(上記の場合)

BCG



結核に対するワクチンです。

■ ワクチンの種類
生ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
生後1歳に至るまで(標準的には生後5カ月〜7カ月)の間に1回接種します。

■ 予防接種の回数
1回

麻疹、風疹(MRワクチン)



いわゆる「はしか」と「3日はしか」の予防接種です。麻疹は2峰性の発熱と発疹を特徴とし、風疹は発熱、後頚部のリンパ節の腫れなどを特徴とします。

いずれも重篤な合併症に至る場合があるので予防接種が大切です。

■ ワクチンの種類
生ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
1歳以上2歳未満までに1回、5歳以上7歳未満(小学校就学前の1年間)までに2回目を接種する。

■ 予防接種の回数
2回

水痘



いわゆる「みずぼうそう」です。

■ ワクチンの種類
生ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
生後12カ月〜15カ月に1回目を接種し、1回目接種後6カ月〜12カ月をあけて2回目を接種する。

■ 予防接種の回数
2回

日本脳炎



感染しても発症する確率は高くありませんが、発症した場合、致死率が20〜40%程度とされ、生存できても後遺症が残る可能性がある疾患です。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
3歳〜4歳の間に1回目接種後、1〜4週をあけて2回目を接種、1回目接種から1年あけて3回目を接種し、9歳時に4回目を接種します。

■ 予防接種の回数
4回

任意接種で受けられる予防接種

ロタウイルス



乳児がかかりやすい感染症の1つで強い下痢症状を特徴とします。5歳までに1回はかかるとされているものですが、ワクチンを打つことで重篤化を防ぎます。

■ ワクチンの種類
生ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
接種回数はワクチンのタイプによって2回か3回の違いがあり、生後6週〜24週の間に4週以上の間隔をあけて2回か3回接種します。

いずれも1回目の接種は8週〜15週未満が推奨されます。

■ 予防接種の回数
2回または3回

おたふくかぜ



発熱、耳下腺の腫脹、全身倦怠感などを来たします。合併症に、髄膜炎、聴力障害、卵巣炎、精巣炎などがあり注意が必要です。

■ ワクチンの種類
生ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
日本小児科学会によると、予防効果を確実にするために2回接種が推奨されています。

1歳を過ぎたら早期に1回接種し、2回目は小学校就学前の1年間で接種しましょう。

■ 予防接種の回数
2回(上記の場合)

インフルエンザ



高熱、関節痛、上気道の炎症などを特徴とし、冬季に流行が見られる疾患です。

■ ワクチンの種類
不活化ワクチン

■ 予防接種を受ける年齢、時期
10月、11月など流行の前に、6カ月から12歳の子供であれば2回接種(接種間隔は2〜4週あける)が推奨されます。

■ 予防接種の回数
2回(上記の場合)

子どもが予防接種を受ける際に注意すべき点


冬季などは感染症が流行りやすい時期です。

予防接種に行った際、他の患者さんから感染症をもらわないように、できれば待合室を別室で用意してくれるような病院を探すとよいでしょう。

また副反応には接種部位の腫れ、発熱などがありますが、その他にも接種後いつもと違う様子があれば予防接種を行った病院に確認するようにしてください。

最後に医師から一言


予防接種はたくさんあり、煩雑でわかりにくい部分もあると思います。

最近では携帯アプリなどでもスケジュール管理できるので忘れないように注意して予防接種を受けるようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)