樹齢400年の盆栽が広島の原爆を越え、アメリカに渡って生き続けている

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日本人だけでなく、外国人をも魅了する盆栽。

近年、海外での盆栽人気は増す一方だが、今回ご紹介する盆栽が耳目を集めるのは、それだけの理由があるからだ。

樹齢約400年の盆栽が米国に

昨年末、米ワシントンD.C.にある樹木園「米国立樹木園(U.S. National Arboretum)」に、植えられてからかれこれ400年近い盆栽があると、改めて注目が集まった。

きっかけとなったのがredditに投稿された写真である。

それがこちら▼

ArkadiusBear/reddit

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投稿には「この盆栽は1625年に植えられてから、広島への原爆投下にも耐え、今日も成長を続けている」とある。

江戸時代から生き続ける

見るからに力強い、見事な五葉松のこの盆栽は、同樹木園内にある国立盆栽盆景園(National Bonsai & Penjing Museum)に、1976年、広島の盆栽マスターである、山木勝氏から寄贈されたものである。

1625年と言えば、江戸時代の初期の頃の話。「390年以上も生きている盆栽」「広島の原爆を生き抜いた盆栽」として、今日に至るまで海外メディアで度々取り上げられているのも当然だろう。

同園のウェブサイトによれば、この小さな木が壮絶な過去を生き抜いてきたことなど、当初は全く把握していなかったという。

爆心地から3キロでも無傷

1945年、米国が広島に原子爆弾を投下した際、山木家は爆心地から2マイル弱(約3キロ)の所にあった。

しかし盆栽のそばには高い塀がそびえており、室内にいた山木家の家族共々、その大半が無傷だったという。

U.S. National Arboretum

U.S. National Arboretum

その後、山木氏は盆栽の1つを米国に寄贈したわけだが、その様な歴史的背景については言及せず、事実が明らかになったのは、2001年に孫たちが同園を訪れた時のことだった。

同氏の孫から、盆栽に秘められた真実を知った同園では、日米両国の友好関係を慮り、「ヒロシマサバイバー」として、この盆栽と広島の原爆との関係を公表した。

これまで長い歴史を見届け、原爆にも耐えたこの木について、海外では「どの木にもストーリーがありますね」「信じられない!」「数多の変化を見届けてきたのでしょうね」「これからもずっと大切にしてあげてほしい」といった声が寄せられている。