アメリカ・ニューヨークにある世界最大級の美術館である「メトロポリタン美術館」が、保有する37万5000点以上の著名な美術作品の写真をクリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)表記のもと公開することを発表しました。

Image and Data Resources | The Metropolitan Museum of Art

http://metmuseum.org/about-the-met/policies-and-documents/image-resources

The Metropolitan Museum of Art makes 375,000 images of public domain art freely available under Creative Commons Zero - Wikimedia Blog

https://blog.wikimedia.org/2017/02/07/the-met-public-art-creative-commons/

Met Museum Makes 375,000 Images Available for Free - The New York Times

https://www.nytimes.com/2017/02/07/arts/design/met-museum-makes-375000-images-available-for-free.html

メトロポリタン美術館が保有する著名な美術作品の数々が、著作物に対して「できる限りの権利を世界的に放棄する」というCC0のもと公開されています。CC0表記の作品はクレジット不要で無料で使用することが可能。今回メトロポリタン美術館がCC0とした美術品の数はなんと37万5000点以上で、これにより著名な美術作品をインターネット上などで見かける機会が増えるかもしれません。

これに際して、Wikipediaの創立者であるジミー・ウェールズ氏が設立したウィキメディア財団は、メトロポリタン美術館と協力してCC0で公開されている美術作品をより利用しやすくなるように取り組むことを明かしています。

メトロポリタン美術館がライセンス制限を撤廃し、CCO表記とした美術作品がどんな風に公開されているかというと、以下の通り。以下の作品は1390年にイタリアのバルトロ・ディ・フレディにより描かれた「The Adoration of the Magi(東方三博士の礼拝)」という絵画。

Bartolo di Fredi | The Adoration of the Magi | The Met



作品下部には「Public Domain(パブリックドメイン)」と書かれています。この表示があるものは任意の目的のもと再利用が可能で、クレジット表記の必要も無く、もちろん無料で使えます。



メトロポリタン美術館により新たに著作権フリーとなった37万5000点の写真には、エマヌエル・ロイツェが描いた「デラウェア川を渡るワシントン」やモネの「睡蓮」、さらに絵画以外に「サック・バック・ガウン」などの美術品も含まれます。これらは全てメトロポリタン美術館の検索ページから検索することが可能で、CC0表記があればそのままクレジット表記なしで使用することもできます。

メトロポリタン美術館の作品をCCO表記で公開する最初のきっかけとなったのは、植民地時代に作られたアマガエルをモチーフにした小さな金のペンダント「金のカエル」の写真がウィキメディア・コモンズにアップロードされたことだそうです。



なお、Wikipediaではメトロポリタン美術館の作品をWikipediaの個別ページにするためのプロジェクト「WikiProject Metropolitan Museum of Art」が始動しています。