NFL最強の39歳、トム・ブレイディをつくる食生活とは?

写真拡大

米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の今シーズンの王者を決める第51回スーパーボウルでは、ニューイングランド・ペイトリオッツが5度目の優勝を果たした。

最優秀選手(MVP)に選ばれたペイトリオッツのクオーターバック(QB)、39歳のトム・ブレイディは、私たち他の人間とは違う。妻はスーパ-モデル、専属シェフもいる。そのブレイディは普段、何を食べて暮らしているのだろうか?その食事もやはり、私たちとは違うようだ。

野菜中心の食生活にこだわる専属シェフのアレン・キャンベルは、ブレイディと妻のジゼル・ブンチェンの食事について昨年、ニュースサイト「ボストン・ドットコム」の取材に次のように答えている。

・ 食事の80%は野菜。それもオーガニック限定
・ 穀類は精白していないもの(玄米、キヌア、キビなど)に限定。豆類も取る
・ その他20%は、脂肪分の少ない肉。有機栽培の牧草で育てた牛のステーキや鳥肉、カモ肉など。魚は天然のサーモンがほとんど
・ 白砂糖、精白小麦粉、グルタミン酸ナトリウム(MSG)は使わない
・ オリーブオイルは生で使う。キャノーラ油などは加熱するとトランス脂肪酸が発生するため加熱する場合はココナツオイルのみを使用
・ ナトリウムはヒマラヤのピンクソルトのみから摂取。ヨウ素添加塩は使わない
・ ブレイディは抗炎症性ではないトマト、ピーマン、ナスなどナス科の野菜とキノコ類を食べない。トマトは月に一度くらいは使うが、炎症を起こすので細心の注意を払っている
・ コーヒーなどカフェインを含むもの、乳製品も取らない
・ スムージーにはバナナを入れるが、ブレイディはフルーツを好まない
・ グルテンフリーを徹底している

これらのうち、私たちが同じように取り入れた方が良いものはあるだろうか?

肉の摂取量を控える、野菜を多く取る、全粒の穀物を選ぶ、加工食品や添加物を避ける、砂糖や塩、脂肪分、カフェインの摂取量を控えるなど、ブレイディはほぼ、食事摂取基準に従って推奨されているとおりの食事をしている。

だが、これらの全てが科学的根拠に基づいているわけではない。ブレイディが食べているもののうち、効果が疑わしいのは以下を避けている点だ。

・ナス科の野菜
トマトが炎症を起こす、ナス科は体に悪い──これらは、科学的な検証の結果、明らかになったことだろうか? トマト、ピーマン、ナスいずれも豊富な栄養素を含んでいる。

・乳製品
もちろん、それほど大量の牛乳やヨーグルトは欲しくないだろう。だが、乳製品にも重要な栄養素が含まれている。

・キノコ類
キノコは銅、リン、ビタミンB-2とB-5、さまざまな抗酸化物質などを含んでいる。キノコ類を避けることについても、科学的な根拠があるのかどうか不明だ。

・グルテン入り
ブレイディがセリアック病、またはグルテン過敏性だとは聞いたことがない。ニューヨークにあるベス・イスラエル・メディカルセンターでセリアック病の臨床研究を行う主任医師によると、これらの病気ではない場合、グルテン摂取を避けても「大半の人には目立った効果がない」という。

グルテンフリーの食品は、その他の一般的な食品より高価だ。(病気ではないのにグルテンフリーに徹しても)ただ無駄遣いをしているだけ、ということになるだろう。

・食用油
ラード(豚脂)をはじめ、動物性の油を使うよりも、植物油で調理する方が体に良いことは確かだ。しかし、種類の異なる植物性の油がそれぞれどのように違うのかについては、まだあまり明らかになっていない。

ブレイディのような食生活をするにはお金がかかる。食事摂取基準に従うことは理にかなっているが、その他の点ではどうだろうか?何を食べるべきか考えるときには、科学的な研究の結果に基づき勧められていることを参考にすべきだ。誰かの「食べるのをやめたら調子がいいよ」との言葉に踊らされるべきではないだろう。