photo by peagreenbean via pixabay(CC0 Public Domain )

写真拡大

 2月2日から5日までの4日間、幕張メッセで行われていたアジア最大級のキャンピングカーショーである「ジャパンキャンピングカーショー2017」が過去21回の歴史の中でも最多となる7万4259人の来場者を集めた。

「グランピング」などが話題になったり、アウトドア系の企業「スノーピーク」などが急成長するなど俄にアウトドアブームが到来している昨今。キャンピングカー市場にも変化が起きているのだ。

 一般社団法人「日本RV協会」が発行した「キャンピングカー白書2016」によれば、日本RV協会に所属するキャンピングカー事業者が2015年に出荷および輸入したキャンピングカーの総台数は5,264台、廃車台数は79台。それに、これまでの保有台数(推定89,800台)を足すと、日本国内におけるキャンピングカーの総保有台数は約95,100台と見積もることができるという。

 同様に、日本RV協会会員事業者による2015年の国産キャンピングカーの新車の総出荷台数は、軽自動車キャンピングカーを含め4,968台。これは、その前年(2014年)の4,434台を534台上回り、前年比12.0%増。2015年、キャンピングカーの売上金額は過去最高の約357億円を記録しており、キャンピングカーの市場は拡大しているのだ。

◆シニア層の増加が後押し

 それでは、なぜ、キャンピングカーの市場は拡大しているのであろうか?

 2015年調査では、キャンピングカーユーザーの年齢は60歳代が中心であり、構成比は、50歳代が31%、60歳代が39%を占める。2011年調査と比較して、30歳代および40歳代のユーザー構成比が減少し、50歳以上の構成比が増加していることがわかる。

 また、キャンピングカーの主要ユーザーは、50歳以上の「子育ての終わった夫婦」である。キャンピングカーの購入動機は、「夫婦2人で旅行を楽しむため」の回答が最も多い。2番手は「子連れのファミリー」ユーザーとなっているが、今後こうした元気なシニア層が増えていくことを考えると、キャンピングカー市場はますます拡大していく可能性がある。

 キャンピングカーが選ばれる理由としては、「乗用車よりも断熱性が高いので、休憩や仮眠するときに温かくて快適」、「ベッド等を備えたキャンピングカー独特の宿泊・休憩機能を生かせば、公共交通機関でのアクセスが厳しいような目的地に容易にアクセス可能」、「エンジンを止めても快適・安全に作動する静粛性に富んだキャンピングカーならではの装備としてFFヒーター」などが理由として挙がっている。(参照:「日本RV協会」)

 上記の理由から、「公共交通機関でのアクセスが厳しいような目的地でもアクセスできるキャンピングカーの機動力の高さ」が評価され、6割以上のユーザーが、国内の観光旅行シーズンとしては交通アクセスで不利と思われる冬にもキャンピングカー旅行を計画していたことが判明している。

◆レンタル事業への新規参入も

 キャンピングカーの利用は、キャンピングカーの購入によるものだけではない。キャンピングカーレンタル会社が存在する。関東地区で例を挙げると、株式会社アールブイランド、株式会社東和モータース販売、株式会社フジカーズジャパン、株式会社ナッツなどさまざまなキャンピングカーレンタル会社がある。

 日本国内における訪日旅行客へのキャンピングカーレンタル事業を開始する動きもみられる。One Asiaのビジョンをかかげ、アジアを舞台に、オンライン旅行事業、訪日旅行事業とITオフショア開発事業を手掛けるエボラブルアジアである。

 エボラブルアジアは、子会社である株式会社エルモンテRVジャパンを通じて、国内におけるキャンピングカーレンタル事業を、2017年6月より開始すると発表した。日本国内における訪日旅行客へのキャンピングカーレンタルについて、米国大手のキャンピングカーレンタル会社El Monte Rents, Incの全世界の全ての販売代理店の独占的な訪日旅行客受け入れ先となることに合意したという。(参照:同社リリース)

 訪日観光客を増やす観光政策が行われていくことを併せて考えてみても、キャンピングカーレンタル事業は今後注目しておいたほうがよいだそう。

<文/丹羽唯一朗 photo by peagreenbean via pixabay(CC0 Public Domain)>