集中力を高める手法として、脳科学の視点から注目を集めているのがマインドフルネスという瞑想法だ。米グーグルをはじめとする大手企業の導入で、国内企業も追随し始めている。(週刊ダイヤモンド2017年1月14日号特集「仕事・勉強に効く『集中力』&記憶術・速読術」より)

「金魚の集中力は9秒しか続かないとされています。では、現代人の集中力はどのくらい続くと思いますか」

 昨年12月5日、東京・青山の書店で開催された、集中力向上の手段として注目が集まるマインドフルネスの体験セミナー。講師役のマインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也氏は、参加者に問い掛けた。

「集中力が続くのは1時間くらいだと思う人」。参加者の手はほとんど挙がらない。「30分」「10分」と荻野氏が時間を短くしていくと次第に挙手する人は増えていき、「5分」または「1分」だと考えて手を挙げた参加者が多かった。

 ところが、正解はなんと8秒。金魚よりも短いのだ。答えを聞いた参加者から、苦笑が入り交じったようなどよめきが上がる。

 このデータは、米マイクロソフトのカナダの研究チームが2015年5月に実際に発表したものだ。約2000人の参加者の脳波などを測定した結果で、2000年は12秒だったヒトの集中力の持続時間が、13年には8秒まで短くなってしまったという。

増え続けるデータとマルチタスクで
金魚以下の集中力

 なぜここまで現代人の集中力は短くなってしまったのか。最大の要因は、IT技術の進化に伴う環境の変化である(下図参照)。

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