砂漠にころがった宇宙船をNASAの科学者まで警察に通報→アート作品と判明

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その「作品」は、米国アリゾナ州の砂漠を突っ切る州間高速道路10号線沿いに現れた。

宇宙船が落ちている

2月6日の早朝から、アリゾナ州警察には奇妙な通報が相次いだ。「空から落ちて来たように見える」ものが、砂漠にころがっているというのだ。

通報者の中には、元NASA(アメリカ航空宇宙局)の科学者がいて、彼はこう言った。

「それは、1960年代の宇宙船の地球帰還カプセルに見える」

コンクリートミキサー車のドラムと判明

現場に到着した警察が調べたところ、それはコンクリートミキサー車のドラム(回転する部分)で作った偽物と判明。下にあるのが、Twitterでの警察の発表だ。

(アーティストがカサ・グランデの近くで才能を発揮して、セメント・トラックのドラムをスペース・カプセルに変えてしまったようだ! 今朝の騒ぎの原因はこれだ)

さらに調べていくと、地元で活動するアーティスト、ジャック・ミラードさんの「作品」であることが分かった。

その作品にはパラシュートまで付いていたので、見た人は完全に宇宙船と思ってしまったようだ。

捨てられたものに命を与えたかった

この騒動を起こしたミラードさんは、海外ニュースメディアから創作の意図を尋ねられ、次のように答えている。

「30年前から、この辺りを車で走る度に、打ち捨てられたミキサー車のドラムが目に入っていたんだ。それを見る度に『宇宙船のカプセルに似ているなあ』と思っていた」

「アーティストの使命は、普通の人がガラクタだと思う物の中に、美しさや不思議さを見つけ、それを表現することだと思う。その意味で、僕は、打ち捨てられて錆びていくドラムにもう一度命を吹き込みたかったんだ」

「これを見た人たちの心に好奇心や驚きが湧き、砂漠の中の退屈なドライブが少しでも楽しくなればいいと思う」とミラードさんは言う。

この作品は、今も、州間高速道路10号線フェニックス-ツーソン間に置かれている。