「ゼルダの視点で描いた最初の作品であるということに惹かれたわ」クリスティナ・リッチ

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 映画『アダムス・ファミリー』などで知られる女優のクリスティナ・リッチが、Amazonのテレビドラマシリーズ「ジー:ザ・ビギニング・オブ・エヴリシング(原題) / Z: The Beginning of Everything」について、1月25日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 本作は、アメリカの女流作家ゼルダ・セイヤーの半生を描いたドラマ。舞台は第1次世界大戦終結頃から1920年代。ゼルダ(クリスティナ)は作家F・スコット・フィッツジェラルドと出会い、恋に落ちる。その後二人は結婚するものの、作家デビュー作が脚光を浴び、有名となった彼らはメディアに追われ、いつしか結婚生活も破綻していく。原作はテリース・アン・ファウラーの小説「ジー:ア・ノヴェル・オブ・ゼルダ・フィッジェラルド(原題) / Z : A Novel of Zelda Fitzgerald」。 

 クリスティナは「テリースの原作を読んで、制作会社キラー・フィルムズに企画を持ち込んだの。著作権を得た後、プロデューサーのパメラ・コフラーと共に企画書を多くの会社に送ったら、Amazonの製作が決定して」と自ら企画を持ち込んだことを説明し、「わたしたちはミニシリーズとして企画を持ち込んだけれど、Amazonは普通のテレビシリーズとして扱ってくれた」と感謝した。

 原作のどこに惹かれたのか。「テリースの原作は、スコットとゼルダ、アーネスト・ヘミングウェイとスコットなど、さまざまな手紙の内容を基にしている。人々はこのような文学界の著名人を尊いと思っているから、できる限り史実に基づいて描いているの。それに、ゼルダの視点で描いた最初の作品であるということに惹かれたわ」。これまでゼルダに関して記されてきた作品は、男性作家によって書かれたもので、女性作家が原作という点も興味深い。

 ゼルダという女性について、それほど詳しくなかったというクリスティナは、「(わたしも含め)多くの人が、ゼルダはアルコール依存症のクレイジーな女性で、スコットの人生を台無しにしたと誤解している。けれど事実はもっと複雑なの。実際には、人々が知らないゼルダのストーリーはたくさんある。確かに彼女の情報はたくさんあるけれど、多くの書物は、彼女を中傷するばかりのものだった」と本作を通して、ゼルダを公平に評価してもらえるように、女優としての使命に駆られたことを明かした。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)