はじめての地で遠い記憶に思いを馳せる【弾丸・熊野旅行3日目】

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新宮は「過去」を、那智は「現在」を、本宮は「未来」を、祈るんですよ。と初日のガイドさんから教わってから3日目。世界遺産の那智山を経て 旅も最終日です。昨日、宿に向かう途中に見た大斎原は雨風に揺れていましたが、今日は眩しい朝陽が照らしていました。
「今日は"本宮に着いたら何をお願いしよう"と考えながら歩きましょうねー! 」と、今日のガイドさんも元気いっぱい! 今日の参加者は10名弱。ちょっとした大人の遠足です。

発心門王子までのバスの車中、運転手さんがこんな話を聞かせてくれました。「為替なんて自分とは関係ないと思って生きてきましたがねぇ、この間お乗せした外国のお客さんがバス代として"ユーロ札を使えますか? "と渡されたんです。それからはドルとユーロはいくらかなってテレビ見るようになりましたねぇ。」
やさしいエピソードを聞いて微笑ましく思っていたら、これから歩いて行く私たちにも「忘れ物しないようにね、気をつけて行っておいでね。」と応援の言葉を送ってくれました。

4時間の道のりは目の前に広がる山々とその窪みに現れる集落の中を進みます。水たまりを越えたり、白い彼岸花を見つけたり、高い高い杉の木の間を通り抜けたり。鼻から匂いを、口から空気を、目から緑を、耳から風を、皮膚から英気を、ぐんぐん吸い取って身体が喜んでいるのがわかります。2日分の疲労もいったん山の下に置いてきたみたいな気分。
雨は降ったり止んだり。カメラが濡れるー、でも撮りたいー! と、立ち止まるとみんなに置いていかれるー、と雨の中、走る走る。カフェ・ボヌールさんで手に入れた手染めの手拭いは首元で汗と涙を吸い取ってくれました

和泉式部供養塔近くの伏拝茶屋でお昼休憩。背負ってきた熊野古道弁当を出して見ると、美しい! 目の栄養になりました。 ガイドさんお勧め・おかみさんてづくりの「しそジュース(200円)」をいただくと、鮮やかな色とほど好い甘さが身体に沁みこみます。
細い山道、私たちは下りですが登ってくる方たちとすれ違います。 国籍もまちまちですが「こんにちはー、お気をつけてー。」とお互いに労い合って別れます。袖振り合うも多生の縁、を体感してほっこりします。

はがき、は"葉っぱに書く"と書きますね。本宮の境内にあるたらよう(多羅葉)の樹の周りに落ちた葉っぱ、実際に書いてみるといにしえの時に戻ったかのよう。
本宮で解散。ガイドさんに習った通りのお作法でお参りをします。旅の無事と、お世話になった方々への感謝の気持ちを伝えてきました。 私が撮った写真や作ったもので、見た人が読んだ人が心癒されたり元気になったりする、そんな物作りをできますように。

バス停に向かう途中、傘を開いて昇り降りする人たちを眺めながら、心の中がすーんと澄んでいる気がします。お参りした効果が出てきたかしらん。新宮から乗った特急の車窓には雨粒と夜に沈む海が見えています。ここから特急で名古屋、新幹線で東京まで眠っていこう。
弾丸・熊野旅1日目はこちら>>
弾丸・熊野旅2日目はこちら>>

『予約不要! 「語り部と歩く熊野古道」』
実施日:毎週日曜日・祝日
集合場所・時間:「本宮大社前」バス停 9:00(出発9:20)
解散時間:14:00頃(発心門王子〜熊野本宮大社)
参加費:1,000円(途中で昼食をとります。お弁当は各自ご用意ください。
問合せ:熊野本宮語り部の会
TEL:0735-42-0735
『温泉民宿大村屋』
若女将特製・熊野古道弁当:1,100円(税込)お茶付の場合は1,200円(税込)※要予約※
所在地:〒647-1717 和歌山県田辺市本宮町川湯
TEL:0735-42-1066 FAX:0735-42-1379
『cafe Bonheur カフェ・ボヌール』
所在地:〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮436-1
TEL:0735-42-1833

[熊野本宮観光協会,熊野本宮大社]