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NECパーソナルコンピュータは7日、軽量モバイルPC「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ5機種と、学生をターゲットとした11.6型のエントリー向け新シリーズ「LAVIE Note Mobile」3機種を、2017年春モデルに追加した。同日開催された発表会では、NECパーソナルコンピュータ代表取締役 執行役員社長 留目真伸氏が登壇し製品の方向性を紹介。また、実機のタッチ&トライも行われた。

○新たに取り込む「若年層」市場

NECパーソナルコンピュータの2017年春モデルが出揃った。1月17日に15.6型ノートPC「LAVIE Desk All-in-one」シリーズ、23.8インチ一体型デスクトップPC「LAVIE Note Standard」シリーズと27モデルを発表していたが、今回、2シリーズ18モデルを追加。カラーバリエーションを含め計45モデルで展開する。

今回追加された「LAVIE Hybrid ZERO」と「LAVIE Note Mobile」の2シリーズは、いずれも「キャンパスモバイル」がコンセプト。学生や若年層をターゲットに、PCの利用シーンを広げ、PCの持ち歩きを訴求する。

新シリーズの「LAVIE Note Mobile」は、学生の意見を取り入れて開発されている、いわば生粋の学生向けPC。一方「LAVIE Hybrid ZERO」新モデルは、シリーズの第4世代目。従来ターゲットとしていたヘビーユーザー層やPCを持ち歩く社会人を除外したわけではないだろうが、若干方向性が変わり、よりPCが役立つ"体験"重視の提案が図られている。

○13歳〜15歳のPC利用率は3割

NECパーソナルコンピュータ代表取締役 執行役員社長 留目真伸氏は「季節がら、力を入れたのが学生向けのラインナップ」と、注力した2シリーズを紹介。

日本では、海外(韓、米、英、独、仏、瑞)に比べ10代のPC所持率が極端に低いという。特に13歳〜15歳では約7割がPCを所持していない(他国では1割〜2割)という調査結果を踏まえ、同社では学生がPCを使わない理由を「重いから」「壊れたり忘れたら怖い」「スマホで用が済む」と分析し、需要に答えたPCを開発した。留目氏は今回発表した2シリーズについて、「学生のニーズを汲み取りながら、ひとつひとつ課題を解決するよう意図したPC」と説明する。なお、あくまで主要ユーザーを学生と想定しているだけで、通常のPCと同じく学生以外も購入可能。

また、留目氏は今後の取り組みとして、米沢事業場を中心に、AIやIoTなど、技術やコンピューティングを活用する世界を提案する取り組み「LAVIEライフスタイル研究所」の設立準備を行っていると明かした。詳細は別の機会の発表する予定だといい、「期待して欲しい」ともコメントした。

○LAVIE Note Mobile

「LAVIE Note Mobile」は、学生をターゲットとしたエントリー向け11.6型モバイルPC。学生のニーズを「モビリティ」「デザイン」「安心感」の3点とし、製品化にあたっては実際に大学生の声を取り入れた。現役女子大生による大学生コミュニティ「Calla(カラー)」と共同で、製品の色などを決定している。

「モビリティ」や「デザイン」では、11.6型でB5サイズというクラス最小の小型ボディと、1kgを切る本体重量904gを実現。第7世代Core m/Peniumによるファンレス設計に加え、ディスプレイは3辺の狭額縁液晶で、端子類は背面にまとめシンプルな筐体デザインとした。

天板には同社初の試みとして、三角形を2つ組み合わせたロゴマークのみを載せている。通常ロゴマークと併記される「LAVIE」ロゴは、"ロゴマークだけのほうがスタイリッシュだ"と、デザインを重視し省いている。

「安心感」では、4年間のあんしん保証サービス(4年版で税別17,200円)の提供を発表。落下や水こぼしなど、一般的なPC保証では含まれない過失による損傷も保証する。

このほか、大学生が購入しやすい価格帯としたことも特徴。価格はオープンとなるが、想定実売価格はPentium搭載モデルで104,800円からとなる。製品の詳細はニュース記事「NEC、重さ904g・最大13時間駆動する11.6型エントリーPC - 価格も低め」に詳しい。

○LAVIE Hybrid ZERO 13.3型

「LAVIE Hybrid ZERO」13.3型2in1 PCは、全機種360度回転ヒンジを備えた2in1タイプながら、軽量モデルで約769gと13.3型ノートPCで世界最軽量をうたう製品。本体は新設計で、前モデルの約779gから10g軽量化した。

軽量化のポイントは、軽量でも剛性の高いMg-Li合金の採用、タッチセンサー内蔵LCD、狭額縁設計の3点。Mg-Li合金は前モデルから継続して、新設計の筐体に取り入れた。タッチセンサー内蔵LCDの採用では、従来タッチ液晶に必要なガラスやフィルムを貼っていた部分を省くことができ、軽量化に貢献。また、上辺が7.2mm、左辺右辺が5.3mmとなる3辺狭額縁の採用で、前モデル比約90%平面積を小型化し全体を軽くした。

内部の機構も刷新。小型化にともない、従来背面寄りに配置していたファンを左側面に備えたことで、基板やバッテリの形状を最適化した。また、狭額縁の採用により、従来ベゼル上部に備えていたWebカメラをベゼル下部へ移動。あわせて、ベゼル上部にあったワイヤレスアンテナを、ヒンジ内へ組み込んだ。この機構の実現は、設計の中で最も難しい部分だったという。

堅牢性は、面加圧150kgfを確保。会場ではトップリーグ所属のラグビーチーム「NECグリーンロケッツ」で活躍する山田龍之介選手が登場。身長187僉体重108kgという鍛え上げた巨体を生かし、板を挟んで「LAVIE Hybrid ZERO」に5秒間乗るデモンストレーションを披露した。

性能面では、第7世代CoreプロセッサやUSB 3.1(Gen2)の搭載も特徴。詳細はニュース記事「約769gで世界最軽量を更新 - 『LAVIE Hybrid ZERO』13.3型2in1新モデル」に詳しい。

大学生の鞄の中は雑誌や教科書、ノートなど、重量換算すると約3〜4kgにもなるという。NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部 プロダクトエバンジェリストの森部浩至氏は、PCの持ち歩きで紙をデジタル化したり、デジタル機器を(PC)に一本化したりして、軽量化を図れるとし、「大学生のIT活用力を応援する」とした。

(村田奏子)