会見した片岡孝太郎、
中村芝翫、中村鴈治郎ら

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 日中国交正常化45周年記念事業として開催される「松竹大歌舞伎 北京公演」の記者発表が2月7日、都内で行われ、出演の中村鴈治郎、中村芝翫、片岡孝太郎らが会見した。

 北京公演は3月18〜20日の3日間で5公演。会場は2015年にオープンしたばかりの北京天橋芸術中心で、同事業の第1弾プロジェクトでもあることから、鴈治郎は「歌舞伎は文化交流としての大事な面を持っているので、非常に意義あること。日中の関係がより良好になるための、よい先駆けになる公演にしたい」と気を引き締めた。

 07年の35周年記念事業でも、父の坂田藤十郎らと北京、上海、杭州、広州の4都市を巡業した経験がある。今回は「玩辞楼十二曲の内 恋飛脚大和往来 封印切」の亀屋忠兵衛を演じる予定で、「見た目ではなく、ドラマのある芝居。心中に進む話なので言葉が通じない中でどうかという懸念はあるが、ウチの芸でもあるので男女の純愛と思って受け止めてもらえればうれしい。日本人の心を感じていただきたい」と意欲を語った。

 昨年、八代目を襲名したばかりの芝翫は、父の七代目芝翫さんが日中文化交流協会の副会長を務めていたことを明かし、「中国の方にごあいさつをしてこいというメッセージがあるのだと思う」と感慨深げ。「義経千本桜 鳥居前」の佐藤忠信役で、長男の橋之助、次男の福之助とも共演するため、「荒事のだいご味があって、忠信はこよなく好きな役。昔から共に汗を流してきた鴈治郎のお兄さんと孝太郎さん、鴈治郎さんの息子の(中村)壱太郎くんら若い世代と一緒にできるのは大変うれしゅうございます」と話した。45

 孝太郎は、女形舞踊の代表作「藤娘」を披露し「京劇に負けないよう、少しでお素敵な舞踊ができれば。踊りは基本中の基本なので、日本の美を見せたい」と意気込んだ。そして、芝翫が「歌舞伎のいろいろなものが凝縮された狂言。中国は文化、芸術において最高の国なので、律しなければいけない。いつかは定番になって、1年に1度は難しいけれど、隔年で1カ月くらいの公演できるようになれば」と壮大な夢を語っていた。