Appleで3人有名な人物を挙げろと言われたならば、まず最初に挙がるのが故スティーブ・ジョブズ氏、次に現在の最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏、そしてApple製品のデザインを統括するジョナサン・アイブ氏でしょう。そのアイブ氏がApple社内で、生前のジョブズ氏のような権限で動いているのではないか、とする観測が浮上しています。

ティム・クックCEOがジョブズの役割を受け継いだわけではない

Appleのトップはもちろん、ティム・クック最高経営責任者(CEO)であることは論をまちません。では、Appleはジョブズ氏時代の同社がそうであったように、クック氏を中心として描く円のように統括されているのでしょうか。
 
この見方は現実とまったく異なっていると指摘するのが、Apple製品に詳しいアナリストのネイル・サイバート氏です。同氏はAbove AvaronなるAppleニュースサイトを運営していることでも知られます。
 
サイバート氏の話では、かつてのスティーブ・ジョブズ氏のような役割を担っているのは、ティム・クック氏CEOではなく、むしろジョナサン・アイブ氏だそうです。

やりたいことをやりたい時にできる

サイバート氏によれば、ジョブズ氏が亡くなってから初めて登場したAppleの主要製品であるApple Watchは、アイブ氏に多くを負っていたそうです。もちろん、1人に多くを負わせるような状況が持続可能であるわけもなく、現在のアイブ氏は、新製品やAppleの行く先を考えるために時間を費やすポジションにあり、やりたいことをやりたい時にできるような状況にあるのだとか。
 
アイブ氏が「新たなジョブズ」ではないかという説は真新しいものではなく、2014年にもサイバート氏は「ジョニーはスティーブ・ジョブズが以前担っていた、コラボレーターや思案者という役割をいくらか引き継いでいる」と述べています。アイブ氏が自動運転車を開発するProject Titanの進捗に業を煮やしたことが報じられた前後に、中核を担っていたメンバーがAppleを辞職したことを思えば、その影響力は決して少なくないのかも知れません。
 
昨年の11月には、アイブ氏はこれ以上Apple製品のデザインに深入りしないという報道も出ていますが、ミニマルな彼の意匠は、今やAppleそのものと言っても過言ではないほどです。いくら「前線」から退いたからといって、彼の影響力が削がれることを意味しないのは誰の目にも明らかでしょう。
 
 
Source:Business Insider
Photo:Flikr-Marco Paköeningrat
(kihachi)