ことしも悲痛な叫びが......

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2016年、保育所に入れなかった人が匿名で「保育園落ちた日本死ね」というタイトルでブログを投稿し、話題になりました。

その後、「保育園落ちた日本死ね」は流行語大賞にもトップテン入りし、注目を集めましたが、ことしも2017年4月入所の認可保育所の選考結果の通知が届きはじめ、ママたちから怒りと絶望の声があがっています。

「希望保育所等の入所定員を超えるため入所できません」

待機児童が大きな社会問題になっている中、保育所から「残念なお知らせ」が届いたママも多いよう。保育所からの「厳しい宣告」を受けたママたちは、悲痛な叫びをあげています。

ツイッターには「#保育所落ちた2017」というハッシュタグまで登場しています。そこに寄せられた声を集めてみました。

「分かっていたけど認可落ちた。補欠順位でさえ115番目って。おばあさんまで待っても入れないねこりゃ。」
「なんで入れないんだろう うちの何がいけないんだろう 上の子に引き続き、下の子まで 毎年毎年親子で否定され続けているように感じてしまう」
「今年もまた仕事してるのに保育園落ちた 仕事するなってことか?仕事しなきゃ生活困窮するのに何もしてくれないし!長時間働いてる人優先ですって保育園入れなきゃ働けないし!3人子供いてどーやって働けと?ケンカ売ってるとしか考えられない!」
「保育園足りないのに作らないのなら、子どもにかかる費用ゼロにしてよ。そしたら働かなくてもいいか、って人もいるだろう。金は出せ、子どもは預けるな、そして増やせ、社会で活躍するのも忘れるな、って。どないせいと??」
「保育園落ちた!何歳になったら入れるの?いつになったら待機児童なくなるの?仕事はいつになったらできるの?役所は仕事が決まって入る方優先と言われ、ハロワでは保育園決まってないと難しいと言われて。休職者はどうしろと?日本の待機児童問題をもっと考えて!」

どれも切実な叫びばかりですが、これでもたった一部です。子育てと仕事を両立させるには、相当高いハードルがあり、ママたちは板挟み状態にあるということがよくわかります。

中には、市区町村から届いた「利用不可」の通知をアップしている人も。通知書に書かれた「希望保育所等の入所定員を超えるため入所できません」という文字には絶望感さえ漂います。

「産む月を調整」「地方に移住」 ママたちの保活エピソード

保育所に子どもを預ける複数のママに、"実際のところ"を聞いてみました。

都内在住のOさん(30代)は、3歳の娘を持つママ。現在は、仕事と育児を両立させていますが、

「娘が0歳10か月の時に申し込みをしましたが、認可保育所は全滅でした」

と認可保育所への入所の厳しさを明かします。幸いにもOさんの場合は、同時期に申し込んだ新設の認証保育園に入ることができました。

「認証保育園」とは、東京都独自の基準で認証している保育所で民間企業などが運営している保育所のこと。選考基準は、認可保育所とは違って保育所ごとに定められているとOさんは話します。

「認証保育園に入れたのは『新設』だったということが大きいと思います。ラッキーでした」

一方、Oさんの周りでも保育所になかなか入れないという人はいるそうで、少しでも保育所に入りやすくするために、0歳児から預けて審査に通りやすくしたり、産む月を調整したりする人が多かったといいます。

というのも、1月〜3月に生まれたいわゆる「早生まれ」の子どもたちは、4月の保育所入所に不利になってしまうと言われており、産む月を調整するというのは、ママたちの間ではひとつの対策のようです。

育児のため、都内から実家のある地方へ移住したというUさん(30代)にも話を聞くことができました。Uさんには、4歳の長男と、双子の次男、三男(1歳3か月)がいます。

Uさんは長男を預ける際は、偶然にも待機児童の少ないエリアに住んでいて保育所に預けることができ、仕事に復帰できました。その後、双子を妊娠したUさんは、リスクを考え、予定より早い3か月前に里帰りを決めます。

その際、問題になったのが長男の再入園です。当時、通っていた保育園では3か月間通園がない場合は、退園扱いになってしまいます。つまり、地方で出産した後、都内に戻ってきても同じ園で長男を預かってもらえない可能性が大きいということです。

悩んだUさんですが、

「通勤圏内では、3人を同じ園に入れられる可能性が低い。3人を別々の園に入れると日々の負担が増え、仕事に支障が出ると考え、実家のある県への移住を決めました」

と、決断。それまで勤めていた会社を退職するなど、かなり大きな選択だったといいます。

最後に、話を聞いたママたちに「もしも、保育所に入れていなかったら?」 と尋ねてみました。

Oさん「仕事復帰を遅くするしかなかったと思います。無認可には入れたくなかったので」
Uさん「働かない、という選択ができるほど経済的余裕はないので、託児所や保育ママなどいろんな方策を考えたと思います」

と、それぞれ別の答えが返ってきました。今、悲痛な叫びをあげているママたちのことも考えると、スッキリしない気持ちになりますね。