顔筋ケアのパイオニアKATSUYOさん

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■デキる女、デキる男は30種類の顔の筋肉をケア

飽くなき女子欲は、最近、ガンキンケアに向かっている。

ガンキンケアとは、その名の通り、顔の筋肉をケアすることだ。スリムなボディも大事だが、結局、第一印象は顔で決まる。そして、よく考えなくても、女子たちが、カラダの中で一番お金をつぎ込んでいる場所はこれまでも顔、この先も顔。スキンケア、化粧品、シミシワとりに、歯の矯正にホワイトニング……。

で、最近は、表面ではなく、もっと根本となる顔の筋肉に注目が集まってきているというのだ。

聞けば、顔には30種類以上の筋肉があるという。ガンキンケアには、手を使った顔筋マッサージに始まり、器具を使った顔の筋トレ、コロコロ転がす美顔ローラーなど様々な手技手法がではじめている。

年を重ねるごとに、特に顔は重力に負けて垂れてくるので、若い女子よりもマダムたちにとって顔筋ケアは文字通り死活問題となるが、驚くべきことに近頃の進んだビジネスマンは、こっそりと、この顔筋ケアを始めているというではないか。

「男は顔じゃない」
「顔筋ケアなんて女々しい」

などと言っている男性読者諸兄は、ちょっと立ち止まって己の鏡をいま一度とくとご確認いただきたい。

「特に、ビジネスマンは顔筋ケアをするべき」

そう声を大にするのは、顔筋ケアのパイオニアKATSUYOさんだ。ブームがくる前の2000年から、顔筋に着目。解剖学に添ってわかりやすく理論を構築している人だ。これまでの顧客は約5000人以上、2万回近く「顔」を施術してきたその手技は神業級と称され、顔のツボと筋肉とコリを知り尽くしているという。

■もし腹黒でも「顔筋」がよければ誠実な印象に

彼女が提唱するのは、「顔筋コーディネイト」である。なにそれ? とお思いの読者も多いに違いない。

顔筋コーディネイトとは、無意識の行動と思考の癖が生み出す「顔のコリ」に着目し、コリ固まった顔筋を刺激して顔のデザイニングを行うこと。それによって笑っていないのに機嫌よさそうな顔になることができるそうだ。

いわば愛され顔。

それも、生まれもった顔立ちの善し悪しを問わず、機嫌よさそうな顔&愛され顔にできるというのだからちょっとばかり気になるではないか。

先ほど、KATSUYOさんが「ビジネスマンに必要」と言った話に戻ろう。

「長年の生活習慣や性格や思考は、顔に出る」とKATSUYOさんは言う。日本の男性は眉間にシワを寄せ、なおかつ、考え込んで口角が下がり不必要なホウレイ線をつくっている。すると、表情のクセが固定化していくという。おじさんの顔筋は、きっと私より、ゴリゴリに違いない。

「ビジネスマンは顔が名刺だから、顔でネガティブに見られたら損。顔はその人が持っている運気を表します」(KATSUYOさん)

確かにそうだ。そしてドキッとする言葉だ。いくら仕事ができても、顔で損はしたくない。

「顔筋コーデをすれば、顔筋がやわらかくイキイキした優しそうな表情をつくりやすい。たとえ腹黒であったとしても誠実な印象をあたえることもできる。政治家には絶対必要ですね」(KATSUYOさん)。いやいや政治家でなくとも、必要だろう。むしろビジネスマンこそ必須だろう。

私自身は、そもそも顔が凝るという認識がなかったが、鏡を覗き込むと、ホウレイ線や老眼による眉間のしわを認めないわけにはいかないし、顎のラインも不明瞭だ。頬は、重力に逆らうことなく、おっと、まぶたも落ちてきているではないか。

就寝中に無意識に奥歯をかみ締めている癖があるせいか、政治家の麻生太郎さんとまではいかないが、よくよくみると、やや右頬が上がっている。片方だけ頬の筋肉が上がっていると、「人を小ばかにしたような企みのある顔に見られる」(KATSUYOさん)そうだ。男ならまだしも、女でそれはない。絶対にない。仮に企みはあったとしても、隠したい。

KATSUYOさんに、自分の顔のコリを確認してもらった。手や道具を使って顔の筋肉をチェックしてもらうのだが、これがちょっとやっかいなのだ。「痛たたたた」。飛び上がるほどの凝り具合。私の顔は、ゴリゴリだった。

頬の高い位置に肉がしっかりあり、ちょっと微笑んだだけで頬に丸みがでるのが、幸せ顔なのだそうだ。そんな誰もが思う、幸せ顔になりたい。

自分でやる顔筋コーディネイトは、手やペン先などでもいいそうだが、彼女の施術は、黒水牛の角で作ったオリジナルスティック(医療用磁石入りの)を使う。血行を促進し、よりはやくほぐれるという。

■大損「運気の悪そうな顔」は修正できる

ということで、筋肉のクセをチェックした上で、顔筋をデザインしていただいた。

KATSUYOメソッドは、顔筋を面ではなく、数ミリから数センチの点で捉える。ここに改善のキーがあるのだという。顔のツボを押し30種以上ある筋肉をほぐすと筋肉の動きがよくなり、同時に血流もよくすれば、神経の働きが改善される。顔から健康になりそうだ。

KATSUYO理論では顔の老化は、全てコリが原因。話を聞いただけでなく実際に施術してもらったことで、実際に頬が上がり、お目目ぱっちり化し、なにより眼精疲労が一気にとれた。

へんな凹凸による影がない。誰もが「いいな」と思う「幸せ顔」「愛され顔」には条件がある。

1)顔の筋肉が柔軟でコリを溜めていない。
2)顔の筋肉にゆがみがなく、顔の左右が少ない。
3)顔の筋肉が動きやすく、表情が豊か。

KATSUYOさんはこんなことも言っていた。

「家族以外の人は、あなたを知るために、“あなたの顔”をしっかり見ています。いい顔というのは、シミやしわのない小顔ではなく、段差がなく癖のないバランスの整った顔です。グローバルに世界共通に愛される幸せ顔になるには、もっと意識をもって“顔”を捉えないとダメです」

ヒアルロン酸を顔に打つより、スキンケアに熱中するより、化粧で凹凸を隠すより、まずは「顔筋コーデ」で愛され顔をつくったほうがよい、と言うのだ。ごまかす美しさではなく、根本をなおさないとダメ。そんなふうに私には解釈できた。

ルーツを辿っていくと華僑の家系だというKATSUYOさんは、最後にこんなことも教えてくれた。

「華僑には守り続けている教えがあります。それは、『運気の悪そうな人とは仕事はしない』ということです。華僑は、決して悪い運気を自分たち一族に入れません。だから相手の顔をよく見ます。目の動きや些細な表情まで見るのです」

繁栄、繁盛の理由を垣間見たような気がした。そうしたことを知らず顔をしかめて商談しているとすると……たくさん損しているってことになるのではないか。

どうやら、2017年の日本のビジネスマン&ウーマンには、グローバルに愛される、そして人をひきつける顔づくりが必要なようだ。

(女の欲望ラボ 山本貴代=文)