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オプテックスとザイマックスは2月7日、IoTを活用した新しい建物の運営管理サービスの構築に向けた包括的な取り組みの第1弾として、センシング技術を用いた看板状態の遠隔監視及び保守サービスに関する共同実証実験を開始した。

建物を安心・安全に利用できる状態を維持・提供する運営管理の現場においては、建物・設備の状況や執務環境などについて多数の点検項目が法令上定められている。一方、建物の壁面などに取り付けられた看板には、目視点検のみで明確な点検方法が確立されておらず、昨今、多くの自治体が屋外広告物条例を改正する動きが出ている。

その背景は、老朽化した看板が落下する事故が全国で多数発生していることとともに、今後もこのような事故のリスクが高まっていることにあるという。さらには、看板は風雨や日光にさらされる過酷な使用環境下である中、高所に設置されているため、点検作業は大がかりとなり、日常の目視点検では劣化や異常を把握するには十分でない、という課題もある。

今回の実証実験は、看板の状態監視および保守に関して、IoTを活用した遠隔監視および保守サービス運用の実現にむけて、技術とサービスの有効性の検証と課題の明確化を行うというもの。

建物の運営管理を行い、安全点検から修繕、維持運営に至るノウハウを所有しているザイマックスと、人・車・モノ・状態などを的確にセンシングする技術を保有するオプテックス、この両社の経験を用いた新たなIoTサービスの実現を目指す。

想定するサービスの概要として、看板に設置したセンサ端末から「傾き」や「揺れ」などを計測したデータをクラウド上に蓄積。取得したデータの推移は看板の状態変化を示しており、データを活用しながら、日常の遠隔監視から、早期メンテナンスのプランニング、点検作業、補修工事まで、看板のトータルライフサポートサービスの構築を目指していく。

具体的には、傾きや揺れを計測するセンサ端末を看板に設置し、そのデータをクラウド上に蓄積。取得したデータの有効性、技術的な検証、運用方法の確立に向けて、20基(東京都11基、愛知県6基、大阪府3基)でフィールドテスト(施工性、耐久性、データ収集など)を開始した。

両社は、実証実験を通じて得られた知見や課題の解決を通じて、IoTを活用した効果的なサービスを設計し、安心・安全に建物を利用することができる環境を提供することを目指す。

(山本明日美)