6日、韓国で先月リリースされたスマートフォン用ゲームアプリ「ポケモンGO」が人気を博す中、歴史遺跡地区が世界遺産に登録されている古都・慶州の博物館が史跡保護対策に乗り出した。写真は韓国・慶州。

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2017年2月6日、韓国・ノーカットニュースなどによると、韓国で先月リリースされたスマートフォン用ゲームアプリ「ポケモンGO」が人気を博す中、プレーヤーによる立ち入り禁止区域への無断侵入などの問題が続出している。このため、歴史遺跡地区が世界遺産に登録されている古都・慶州の博物館も史跡保護対策に乗り出した。

新羅時代を中心に1000年余りの歴史を持つ遺物などを所蔵する国立慶州博物館は6日、「ポケモンGO」をプレーするため同館を訪問する人が急増していることから「特別防護対策」を取る方針を明らかにした。同館にはポケモンが数多く出現する「ポケストップ」があり、プレーヤーの間で「ポケモンGOの聖地」として注目を浴びている。平日・休日を問わず多くの人が訪れ、博物館閉館後も敷地の塀の外に人がとどまっている状態だという。

このため博物館側はプレーヤーの不注意から屋外展示中の石像などが傷つけられる恐れもあるとして、館内各所にプレーヤーに注意を促す案内文の掲示を始めた。案内はホームページやSNSを通じても行うほか、屋外展示物周辺などではパトロールを強化する方針だ。

韓国ではあいにく厳寒期のリリースとなった「ポケモンGO」。ブームを呼ぶかどうかについて当初否定的な見方もあったものの、ふたを開けてみれば多くの人が熱中する状況となっている。しかし記事に寄せられたコメントには、ゲームの楽しさよりも文化財や安全に重きを置く意見が目立ち、「博物館内ではプレーできないようにしたら駄目なのか?」「ゲームに熱中した人が文化財を傷つけてしまわないか心配」との声が多数の共感を得た。

また、「モンスターボール(ポケモンを捕まえるためのボール)と一緒に常識も投げ出してしまうのはやめよう」「みんな、文化財の意味を分かってないの?これじゃ中国を悪く言えないよ」「博物館がそこまでしなくても、みんなが自分から守るべきことを守れればいいのにね。残念だ」「国が続くか滅びるか、国民一人一人の意識と行動に懸かっている」「これはゲームの問題じゃない。後進国らしい市民意識の問題」など、プレーヤーに常識ある行動を呼び掛けるコメントもあった。

さらに「開発会社に最低限の常識があったら、史跡の近くにアイテムを隠しておくなんてことはしないのでは?」「こんな流行は長くても5カ月くらいだと思う」「ルールを守らない人からは罰金をたっぷり取るべき」などの声も寄せられた。(翻訳・編集/吉金)