6日放送の「NEWS23」(TBS系)で、出版社の青林堂で上司からパワハラを受けたとする男性が、生々しい被害の実態を伝えた。

番組では「『出社できない』職場で何が?男性社員追いつめた上司の言葉」と題して、東京の出版社・青林堂に勤務していた中村基秀さんが受けたという、社内でのパワハラや嫌がらせに迫った。

2000年から2002年まで青林堂に勤務していた中村さんは、2014年に、かつての上司だった社長と偶然再会し、営業職の契約社員として再就職することになったそう。ところが、社内の意識改革に努めたという中村さんに、社長や専務から悪口が出始めるようになり、入社から半年後、中村さんは解雇を通告されてしまう。

そこで、中村さんは、労働組合「東京管理職ユニオン」を通じて青林堂との交渉を進め、裁判で解雇無効の判決を勝ち取る。中村さんは、未払い分の給与を受け取って退職しようとしたが、会社側とのやり取りで復職することに。

しかし、復職した中村さんには、専務からの暴言が飛ぶようになったということだ。専務は、中村さんに自費出版の企画を進めるように命じる一方、名刺も与えず、外出も禁止した。支給したパソコンは電源以外接続されず、インターネットやプリントもできない状態だったという。

そんな環境で中村さんは、職場のパワハラの様子を自衛のために録音していた。VTRでは、その生々しい音声が公開された。中村さんひとりに対して、専務や社員が強い口調で追い込むと、別の社員から「あのさ、ひとつだけ聞くわ。本気で編集やる気あんのか、コラ!聞いとんじゃ!」と罵声が響いた。

2016年1月25日の録音には、社内に株主だという人物も現れ、中村さんに「1日何してるんだ? ただそこでぼけっとしてるだけ?」「ストライキだね? 何も(反論を)言わないということはそうだろ!」「その時間を計算して、その分の給料を減らして」などと一方的に詰め寄り、実際に中村さんの給与は、半額にまで減らされてしまったとのこと。

また、2016年1月26日の録音では、女性の専務が中村さんに「今日の業務命令にあなたは今、拒否をしてますから。サボタージュとみなして、スト決行! はい12時!」「はい、スト決行!」と、中村さんの話に聞く耳を持たず、一方的にスト扱いにしていた。

中村さんは、昨年2月から通っている心療内科で「適応障害」と診断されており、ストレス性の咳や睡眠障害に苦しんでいるという。

この問題について同番組は、以下のような内容の質問を青林堂に書面で送ったという。
「1.貴社の中で、中村さんに対し、人格を否定するような暴言が繰り返された事実はあるのか、教えてください」
「2.中村さんは貴社で、電話やインターネットも使えず、名刺すら与えられないため、仕事が出来ない環境にあったと話しています。これは事実であるのか?また、事実であれば、どうしてそのような対応をとったのか、お答えください」
「3.中村さんは出勤しているにも関わらず、『ストライキ』と認定され、減給処分を受けたと話しています。なぜ、このような措置が取られたのか、教えてください」
「4.中村さんは貴社で、嫌がらせを受け、ストレス性の咳などの症状を発症し、心療内科の通院を続けていると話しています。この件に関し、貴社はどのようにお考えでしょうか?」

これらの質問に対して、青林堂側は公式のTwitterアカウントに投稿して答えている。





中村さんは来週、青林堂への損害賠償を求めて提訴する予定だという。VTR後のスタジオでは、駒田健吾アナウンサーが、今月の3日付けで青林堂が中村さんに『休職命令』の書面を送付したことを伝えた。

駒田アナは「すでに1年に渡って会社を休んでいる中村さんですが、今日6日から休職するように命じ、1ヶ月以内に復職できなかった場合、会社の規則に則って、退職になると通知してきています」「また、青林堂はこの書面で、すでに会社が立て替えた分も含め、社会保険料を中村さんに支払うように求めています」と書面の内容を伝えた。

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