「16日間だけ親になれた…」夫妻が悲しみを吐露(出典:http://www.dailymail.co.uk)

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1年以上子作りに励んでようやく授かった命。しかし夫妻は、出産してわずか4週目で我が子を亡くすという悲劇に見舞われた。生きる望みは少ないと医師に言われ、生後間もない娘をホスピスで見送ってから葬儀までの16日間、家族としての絆を持つことができた夫妻が「我が子の死後、一緒に過ごすことは悲しいなりにも大きな救いとなった」と『Daily Mail』など複数のメディアに語り、多くの人の涙を誘っている。

英ノース・ヨークシャー州ヨークに暮らすシャーロットさん(21歳)とアッティラ・スザカクスさん(28歳)は2015年に結婚した。夫妻は1年以上も子供を授かることができなかったが、シャーロットさんが21歳になるちょうど1日前の2016年4月29日に妊娠していることが発覚した。

ところが喜びも束の間、妊娠20週目の検査で胎児が染色体異常を持っており大動脈弓に疾患があることがわかった。そして37週目の12月13日、リーズにある一般診療所にて帝王切開で女の子イヴリンちゃんを出産した。しかしイヴリンちゃんは脳が未発達で鼻や肺の気道が狭く、大動脈狭窄で自力呼吸ができなかったために、すぐに人工呼吸器が装着された。

シャーロットさんが娘に会えたのは出産して7時間後、腕に抱きしめることができたのは産まれて3日後のことだったという。イヴリンちゃんは人工呼吸器を装着しなければ息ができないために、命を救う可能性があるとされた心臓手術を行うこともできなかった。

そんなイヴリンちゃんの状態をみて、医師はホスピスへの転院を勧めた。最初は心の準備ができていなかった夫妻だったが、イヴリンちゃんの容態は日に日に悪化。このまま病院にいるよりもホスピスで穏やかに看取ってあげた方がいいのではと決心した夫妻は、年が明けた1月10日にイヴリンちゃんをヨークのウェザビーにある「マーティンハウス・ホスピス」へと転院させた。そしてその日、イヴリンちゃんは安らかに息を引き取った。

その後12日間、シャーロットさんとアッティラさんはホスピス側の計らいで保冷機能のある小さなベビーベッドを提供してもらい、そこに横たわったイヴリンちゃんと穏やかで貴重な時間を過ごした。そして葬儀までの4日間、ホスピス側がイヴリンちゃんを連れて帰る許可を出してくれたことで、自宅でも家族3人で過ごすことができたという。

「自分が母になったと実感したのは妊娠していた時だけでした。産まれてくる娘のためにたくさんのものを用意しましたが、私にはもう娘はいないのです。娘を失ったことがまだ信じられません。でも娘は、もう苦しむ必要はないのです」とシャーロットさんは話す。

最愛の我が子を亡くしたシャーロットさんとアッティラさんの悲しみは計り知れない。それでも16日間にわたりイヴリンちゃんとの絆を深め、思い出を築き、愛情を注げたことは夫妻にとって大きな救いになったという。

「私たちのようにすることが子供を亡くした親全員にとってベストだとは言いません。でも私たちは娘と一緒に時間を過ごせたことで感情的にも大きく救われたのです。私たちだけじゃなく娘にとっても、最後は家に帰ることができて良かったと思ってくれているのではないでしょうか」とシャーロットさんは語る。

このニュースを知った人たちからは、多くの追悼メッセージが夫妻に寄せられている。

出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)