中井貴一&佐々木蔵之介がダブル主演

写真拡大

 第39回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞と最優秀主演女優賞に輝いた「百円の恋」の監督・武正晴と脚本・足立紳が再タッグを組み、オリジナル映画「嘘八百」を製作することがわかった。主演は、日本映画界をけん引し続ける中井貴一と佐々木蔵之介。大阪・堺市を舞台に、古物商と陶芸家による“大人向けの極上コメディ”を描く。

 骨董の世界に身を置きながらも冴えない仕事をしている古物商の則夫(中井)と、陶芸家の佐輔(佐々木)。偶然出会った2人の前に、幻の「利休の茶器」が現れる。家族、大御所鑑定士、文化庁をも巻き込み、一発逆転を狙った壮大な“狐と狸の化かし合い”が始まる。

 中井と佐々木は、篠原哲雄監督作「花戦さ」(6月3日公開)にも名を連ねているが、本格的な映画共演は意外にも初めて。ともに武監督作品への出演も初なだけに、中井は「助監督からたたき上げで映画を撮ってこられた武さんは、人間描写に長けている監督だと感じていたので、今回お話をいただきぜひお引き受けしたいと思いました」と期待を寄せる。

 さらに中井は、役作りのため古美術関連の書籍を読みふけっているそうで、「監督や佐々木さんとともに、楽しさのなかに人間の本質が浮き彫りにされていくような、そんな作品にしていけたらいいなと思っています」と意気込む。関西出身の佐々木は、タイトルについて「大阪人の『おまえ、ホンマか?! 嘘つけ!』は完全に褒め言葉です。『浪華の八百八橋』と言いますが、200橋くらいです。大阪では大きく盛った方が勝ちです。結果、オモロかったら良いんです」と話し、「大阪の堺を舞台に、武監督と中井さんと利休さんと嘘っぱち×100倍の映画、お楽しみに!」とアピールにつとめている。

 また武監督は、製作の経緯を「『百円の恋』を見てくれたプロデューサーから、オリジナル脚本で関西を舞台にした作品を撮ってみないかというお話をいただき、ぜひやらせていただきたいとお引き受けしました」と語る。滑稽だが感情に訴える「喜劇」に挑戦するといい、「そこには素晴らしい俳優さんが必要でした。ストーリーを考えていくなかで、関東から来る男と関西の男の話にしようとイメージが固まったころには、中井さんと佐々木さんしかいないと感じ、オファーさせていただきました」と述べている。

 映画「嘘八百」は、NHK連続テレビ小説「てっぱん」などで知られる今井雅子(堺市泉北出身)が共同脚本を執筆。2月に大阪を中心とした撮影が行われ、2018年に公開を予定している。