AppleのブラウザSafari上で、YouTubeの解像度オプションに2160pの4K解像度が表示されなくなっている問題が、昨年末あたりからApple公式のコミュニティサイトをはじめ、様々なブログなどでトピックとして浮上している。

Apple Safariは従来から、Google VPコーデックに対応しない唯一のブラウザだ。VP9はGoogleが開発する、オープンソースでロイヤリティフリーの動画圧縮コーデック。ここにきてYouTubeは、最近の4K動画をVP9のみでエンコードし、H.264でのエンコードを止めた。よって後者のみ対応できるSafari上では、YouTubeサイトから新しい4K動画に関して1440p以上で再生できなくなっている。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2017/02/170206_stat-1.jpgApple新設本社の空撮動画(4K)の1月版。左はChrome上でMIMEタイプがVP9フォーマットであることがわかる。右はSafari上で、mp4となっている
※画像をクリックすると拡大します

Appleは、H.264やHEVC/H.265パテントプールにおいて特許所有社の1社である。H.264ランセンスの利用料は2010年来、MPEG関連特許のライセンス業務を一括して取り扱うMPEG-LAが、インターネット動画のユーザ向け配信対象に永久無料化にしている。しかし、HEVCはライセンスの利用料がかかる。Googleは2014年以来、有償のHEVC仕様に代わるオープンでロイヤリティフリーのVP9を推進してきたが、Appleが推進してきた他フォーマットによる4K動画の提供を、YouTubeサイトから止めるような挑発的な動きは見せていなかった。

Google側は、Appleの故スティーブ・ジョブズCEOが「WebM(VP8)」の発表時に不支持を出した背景を、未だ不快に抱いている感がある。AppleがオープンソースのVP9に対応しない限り、Macプラットフォーム上でYouTube動画を2160pネイティブで再生する場合、ほかのブラウザを使うほか手立てはないようだ。

(ザッカメッカ)