ロッテルダム映画祭でも受賞!(『ムーンライト』より)
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 オランダで開催された第46回ロッテルダム国際映画祭の各賞が現地時間3日に発表され、観客賞をバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』が受賞した。同作品は現地時間2月26日に発表される米アカデミー賞で作品賞他8部門にノミネートされており、各映画賞を席巻している『ラ・ラ・ランド』の対抗馬として、ますます期待が高まりそうだ。

 目の肥えた観客が集まる同映画祭では、新人監督を対象としたコンペティション部門タイガーアワードと並んで観客賞も目玉の一つ。これまでも米アカデミー賞を賑わせる作品が受賞しており、2002年は同外国語映画賞の『ノー・マンズ・ランド』、2009年は同作品賞の『スラムドッグ$ミリオネア』、そして昨年は、本年度の外国語映画賞にノミネートされている『ヒトラーの忘れもの』が観客賞を受賞した。

 マイアミの貧困地域に生きる少年が成長する姿を、3つの時代に分けて追った『ムーンライト』(今春日本公開)は、映画祭最初からトップをキープ。最終的には1人5点満点の投票で平均4.639点と、高得点をマークした。その他、韓国のパク・チャヌク監督作『お嬢さん』(3月3日日本公開)が4.314点で15位、岩井俊二監督作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が4.271点で25位、ナタリー・ポートマン主演『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(3月31日日本公開)が4.2点で29位となった。

 また同映画祭では今年、「ブラック・レベルズ」と題して黒色人種の映画を特集。その中で、長編2作目にしてオスカー候補のほか、第74回ゴールデン・グローブ賞作品賞(ドラマ部門)を受賞したジェンキンス監督に着目し、自身のキャリアを語ったマスタークラスや、初監督作『メディスン・フォー・メランコリー(原題) / Medicine for Melancholy』(2008)が上映された。(取材・文:中山治美)