「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日談

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 時速300キロ超で疾走する高速鉄道車内で起こったパンデミック(感染爆発)の恐怖をつづる韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日談を描く長編アニメーション「Seoul Station(原題)」が、「ソウル・ステーション パンデミック」の邦題で、今秋に公開されることがわかった。

 同作は、カンヌ国際映画祭をはじめとする世界18の映画祭で上映されて好評を博したヨン・サンホ監督の実写ホラー「新感染 ファイナル・エクスプレス」の冒頭へとつらなる物語。もともと気鋭の社会派アニメーション作家として活躍してきたヨン監督が同じくメガホンをとり、ソウルステーション周辺で起こった“感染パニック”の起源を明らかにしていく。

 借金を抱えた元風俗嬢、勤労意欲を失ったヒモ男、路上生活者を主要キャラクターに設定し、彼らを取り巻く残酷な現実をスリリングかつ容赦なく描いていく。また、「怪しい彼女」で主演を務めたシム・ウンギョン、「7番房の奇跡」「王になった男」のリュ・スンリョン、「俳優は俳優だ」のイ・ジュンら演技派キャストたちが、過酷な運命にさらされる登場人物に息吹を吹き込んでいる。

 格差社会における階級間の断絶、肝心なときに市民を救おうとしない国家権力の機能不全、極限状況下であらわになる人間のエゴの醜さなど、痛烈なエピソードで現代社会に警鐘を鳴らすストーリー、そして高級マンションのモデルルームを舞台にした皮肉たっぷりのクライマックスが、世界の映画祭で大反響。ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭シルバークロウ賞、アジア太平洋映画賞(Asia Pacific Screen Awards)最優秀長編アニメ賞などに輝いている。

 「ソウル・ステーション パンデミック」は、今秋から東京・新宿ピカデリーほかで全国順次公開。