5日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、トランプ米大統領の保守的な政策が米国の大学に悪影響を与える可能性がある一方で、中国の大学にとってはチャンスとなりうるとの評論記事を掲載した。写真は浙江大学。

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2017年2月5日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、トランプ米大統領の保守的な政策が米国の大学に悪影響を与える可能性がある一方で、中国の大学にとってはチャンスとなりうるとの評論記事を掲載した。

記事は、このほど就任したトランプ大統領によって米中両国が40年間築いてきた外交関係が破壊される危機に直面していると説明。両国間の緊張が緩和されなければ「双方の大学に潜在的な影響を与えることになる」とし、米国の大学が進める中国での教育プロジェクトが圧力を受ける可能性と、「中国が米国の雇用を奪っている」との考え方から、米国の大学を卒業後に現地で職を求める中国人研究者に対して、より厳しいビザの制限が設けられる可能性を挙げた。

一方で、トランプ大統領の保守的な政策によって米国への入国が難しくなるとみられるイスラム圏の研究者が、中国の大学で学ぶことに対する長期的なメリットを真剣に検討するようになるとも指摘。米国の大学が「トランプ主義」に抵抗するのに精一杯となるなかで、「中国のトップクラスの大学が世界的な知名度を高める可能性がある」とした。

記事は、米中関係の悪化による勝者は生まれず、両国の大学に同じように影響が及ぶとしながらも「中国が引き続き教育と研究への投資に力を入れ、国際化を進めれば、害を利に変えることができる」と説明している。(翻訳・編集/川尻)