中国メディア・汽車之家は5日、「連覇が破れたトヨタはどうしてフォルクスワーゲンに負けたのか」とする記事を掲載した。4年連続保ってきた年間世界販売台数世界一の座をフォルクスワーゲンに譲った背景には北米市場の不調があり、トヨタにとって、これからの北米市場が試練とチャンス両方の要素を持っていることを紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・汽車之家は5日、「連覇が破れたトヨタはどうしてフォルクスワーゲンに負けたのか」とする記事を掲載した。4年連続保ってきた年間世界販売台数世界一の座をフォルクスワーゲンに譲った背景には北米市場の不調があり、トヨタにとって、これからの北米市場が試練とチャンス両方の要素を持っていることを紹介している。

 記事は、トヨタの2016年における世界自動車販売台数が約1021万台で、フォルクスワーゲンの1031万台をわずかに下回って世界一の座を譲ったと紹介。両社について、トヨタは米国、フォルクスワーゲンは中国と、世界の自動車2大市場でそれぞれ強みを持っており、今回の首位交代はトヨタの米国市場での業績が思わしくなかったことが大きな要因であると説明した。

 また、トヨタが17年に世界一を奪還する大きなカギとなるのも米国市場であるとする一方、トランプ政権がスタートした米国では試練に立ち向かわなければならないと伝えた。米国本土で多くの自動車を売るなら、米国本土により多く投資せよというトランプ大統領の姿勢に対し、トヨタは現在メキシコでカローラの生産基地建設を検討、これに同大統領が不満を示しているとした。

 そこでトヨタは5年後の22年までに米国に100億米ドル(約1兆1300億円)の投資を行うことを明らかにしたと紹介。この計画によって米国内での生産能力が拡大し、より多くの雇用の機会を生むことになるほか、同社の米国市場における成長を助けることにもなりうると説明している。記事は、世界一の座を譲ったのはあくまでも生産台数であり、これは表向きの数字に過ぎないことを強調。「表向きの部分では負けたが、トヨタの利益率はもともとフォルクスワーゲンを大きく上回る」とし、「利益率の部分で勝ったか負けたかについては、トヨタの財務報告の発表が待たれる」と伝えた。

 米国本土の状況変化に対してトヨタは「順応」する必要があると記事は論じているが、トヨタに限らず米国を重要なマーケットと位置付けている企業にとってトランプ政権への「順応」は非常に重要な課題と言えるだろう。それはもちろん、中国企業にとっても同じことだ。(編集担当:・今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)