『美しくなるためのランニング講座』 
第17回●暑さとの戦いに勝てるか

ランニング初心者の馬場ふみかさん(女優・モデル)がマラソン完走を目標にトレーニングを開始! 指導担当は、湘南ベルマーレ・トライアスロンチームの中島靖弘ヘッドコーチ。「楽しく、頑張りすぎない」ランニング講座の第17回──。


 折り返したころには、完全に日が昇って気温も上昇してきた。この日の最高気温は27度。しばらく走ると、木が道沿いに植えられている並木道ゾーンに入る。木陰は涼しく走りやすいが、そこを抜けて海沿いに出た瞬間からが少しつらい。景色は最高なオーシャンビューがずっと続くのだが、ここからゴールまでは日陰がないため、とにかく暑さとの戦いになる。

 馬場さんも海を見ながら「暑い! 今すぐ飛び込みたい!」と一言。

 給水所ではしっかりと水分を取り、エネルギー切れにならないために、エナジーバーやグミでエネルギーも補給。

 このあたりでもまだ笑顔を見せていた馬場さんだったが、本当は「10kmまでは足首だけが痛かったんです。でもそれ以降は膝とかおしりとか、お腹から下、全部が痛くなっていました」と体が少しずつ悲鳴をあげ始めていたそう。

 これまで一度もハーフマラソンの距離を走ったことはなかったため、途中からは「脚はどうなるんだろう? 次はどこが痛くなるんだろう?」と、未知の世界だったという。

 最後の角を曲がり、スタート時とは逆でハイウェイから住宅街に入ると、ここでまさかのラストスパート。

「走ってる間はやっぱりつらくて......。でもゴールが見えた瞬間、終わるー!ってテンションが上がりました(笑)」

 その言葉通り、満面の笑顔で見事ゴール。完走タイムは3時間6分58秒だった。

 ゴールした瞬間の感想は「達成感というよりは解放感?(笑)。とにかく暑くて水を浴びたい!って思っていました」

 一方、中島コーチは「まず、弱音を吐かなかったことに感動しました。練習のときは『寒い』『もう帰りたい』って言うこともありましたが、今日は本当にがんばっていたと思います」と給水以外で脚を止めることなく走りきった姿を評価した。

 レース後は、とにかくエネルギーになる炭水化物を食べたほうがいいということで、ハンバーガーショップへ移動。眠さと疲れが出てきて少しボーっとしたまま食事を済ませた。ホテルに戻ってからは、クールダウンも兼ねて海へ。30分ほど火照った体を海で冷やしたあと、軽くストレッチをすると、張っていた脚の痛みが和らいだ。

 レースを終えた夜、馬場さんに今回のハーフマラソン挑戦を振り返ってもらった。

「こんなに走るのが苦手でもハーフマラソンを完走できました。この9カ月練習してきたことが無駄じゃなかったと証明できてよかったです。きつくてもエンジョイできました。いい経験になりましたし、今後のモデルや女優活動の糧にしていきたいと思います!」

 こう話す表情はとても晴々としていた。

text by Sportiva