Q:血圧が少し高めです。父が高血圧で、祖父も高血圧だったことから、若い今のうちから対策をしたいと思っています。仕事中にもできるよい方法がありましたら教えてください。
(35歳・税理士)

 A:今から血圧対策に取り組みたいとのこと、よい心掛けですね。人間には自分で治す力が備わっています。その力を引き出すのが健康法です。
 私が高血圧の患者さんに勧めている方法の一つに、足首をグルグル回す「足首回し」があります。これなら、デスクワーク中にもできます。
 「ふくらはぎは第2の心臓」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、ふくらはぎの筋肉が、足の静脈血を押し返すポンプの役割を果たしているということです。
 足に下がった血液は、重力に逆らい心臓へ還ります。血液は逆流しませんが、それは静脈内に逆流を防ぐ弁が備わっているからです。
 そして、ふくらはぎの筋肉が血管に圧力をかけることによって、弁が開き、血液が流れます。だから、静脈の血流を促進するためには、ふくらはぎの筋肉を働かせることが欠かせません。

●ふくらはぎマッサージと併用するとなおよい
 「足首回し」は、このふくらはぎの働きを補うもっとも簡単な方法ではないでしょうか。足首は血管が収縮しやすい部位です。その足首をグルグル回すと血管が開きます。また、足首を回すと、同時にふくらはぎもよく動きます。
 こうして足に停滞していた血液が流れ、心臓の血流量が増加すると、心肺機能も高まります。その結果、血圧が下がると考えられます。
 「足首回し」では、足の指に反対側の手の指を入れます。そして、もう一方の手で、すねの側から足首を30回、グルグル回します。これを1日に1〜2回、両足に行ってください。
 もちろん、ふくらはぎマッサージも役立ちます。自宅でリラックスするときに行うとよいでしょう。足首回しとふくらはぎマッサージを併用するのもお勧めです。
 どちらも、普段、椅子に座る時間が長い人に特に血圧低下作用が期待できるでしょう。付け加えると、普段からできるだけ歩くようにしてください。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。