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IDC Japanは2月6日、国内産業用ネットワーク機器市場に関する調査結果を初めて発表した。これによると、産業用ネットワーク機器は前年比1.5倍〜2倍程度でビジネスが拡大している成長領域であるという。

製造業を中心に産業用IoT(Internet of Things)に注目が集まる中で、その基盤である産業用ネットワーク機器に対する需要も高まっている。産業用ネットワーク機器市場は、ヒルシュマンやMoxaをはじめとした産業用ネットワーク機器専業ベンダー、ロックウェル・オートメーションなどの産業用制御装置ベンダー、そしてシスコシステムズに代表される一般用企業向けネットワーク機器も提供するベンダーにより構成されている。

専業ベンダーは、長期間に渡りOT(Operation Technology)の現場と密接なつながりがある強みがあり、一般用企業向けネットワーク機器も提供するベンダーは、ITネットワークでの高度なネットワーク技術を有するという強みがあるという。国内産業用ネットワーク機器市場に対して、今回調査対象にしたベンダーは、前年比1.5〜2倍程度でビジネスが拡大している成長著しい領域であると捉えている。

一方で、現在の市場規模はまだ大きくなく、産業用ネットワーク機器の需要はこれから本格化すると見込んでおり、企業におけるIoT導入の気運が高まっていけば、現在のところ限定的な生産機械のネットワーク化が進むと同社ではみている。

また、ネットワーク接続技術の移行も今後進展すると予測し、伝統的なフィールドバス技術からイーサネット/IPネットワークへの移行、あるいは固定から無線技術活用へのシフト、LPWA(Low Power Wide Area)を含む無線技術の次世代化/5Gの活用に向かうと想定している。

これから活用が本格化する産業用ネットワークは、ITネットワークとの効率的な統合と分離の実現や、無線と固定ネットワークの統合管理といった課題に対応していかなければならないため、同社のコミュニケーションズ グループマネージャーである草野賢一氏は「産業用ネットワーク機器ベンダーはすでに実績のあるITネットワークの技術を有効活用して、産業用ネットワークの高度化、効率化を進めるべきである。セキュリティに関しては、早急にITネットワークレベルに引き上げるべきである。最近は、対策が施されていない脆弱なIoTデバイスがターゲットになってきていることもあり、対策は急を要する」と述べている。

(岩井 健太)