すでに花粉の飛散を感じはじめている方もいらっしゃると思いますが、もうすぐスギ花粉前線がスタートします。早い所で2月上旬から花粉が飛びはじめる見込みです。この時季は「風邪をひいたのか、花粉症なのか、どっち!?」問題がついて回りますが、風邪と花粉症では症状が異なる部分もあります。ご自身やご家族の「症状の出方」を注意深く見てあげてください。

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2017年春のスギ花粉前線(2017年1月17日発表)


スギ花粉の飛散は2月上旬から・・・

1月17日発表の2017年スギ花粉前線によると、2月上旬には九州北部や中国・四国・東海地方の一部からスギ花粉の飛散がはじまる見込みです。その後、花粉前線は2月中旬には関東地方を通り、3月中旬にかけて東北地方を北上する予測となっています。
スギ花粉は飛散開始と確認される前から、わずかながら飛びはじめます。
ちょうど一週間前の1月30日(月)は、東京都心では19.5℃まで気温が上がったため、そのころから都内でも、花粉に敏感な方は既に症状の変化を感じはじめているようです。
花粉の飛散開始までまだ時間のある地域の方々も、油断せずに今のうちから花粉症対策をするのがおすすめです。


鼻水がズルズル・・・風邪?花粉症?

風邪と花粉症は、症状がよく似ているため、まだ寒いこの時季には、鼻水が出てきても「風邪?花粉症?」と判断ができない方も多いと思います。
しかし、風邪と花粉症はそれぞれ原因が違うので、間違った自己診断をして薬を服用してしまうと症状を悪化させてしまったり、症状が長引いてしまったりする危険性があります。鼻水が止まらないから風邪だろうなどと安易に判断するのはやめましょう。
風邪と花粉症の一番簡単な見分け方は、鼻水の性質の違いです。風邪による鼻水は粘性があり、黄色や青みがかった色をしています。一方、花粉症による鼻水は、粘り気がなく何もしていなくても鼻から垂れてきてしまうような、サラサラと水っぽい状態が特徴です。
また、風邪の場合は、喉の痛みや発熱を伴うことも多いですが、花粉症は目のかゆみが出てきます。花粉症は、花粉が飛散し続けている間、症状が出ますので、二週間以上症状が続くようであれば、花粉症の可能性が高いといえます。
正確なアレルギー検査は、病院で簡単に受けられますので、気になる方は、耳鼻科などを受診するとよいでしょう。
昨年まで花粉症ではなかった人でも、自身の体調や環境の変化等により、花粉症を発症することがあります。「自分は花粉症ではない」と思い込まずに、カラダが出す信号に気づいてあげてください。

風邪と花粉症 症状の違い


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