「笑ってはいけない鼻うがい広告」モデル・白木あゆみさんは「とくに抵抗なかった」

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■新年早々にSNSで話題となった広告「ハナノア」

TV番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』内の企画で人気の高い「笑ってはいけない」シリーズ。何があっても絶対に「笑ってはいけない」というルールで、出演者は収録に挑みます。もし、笑ってしまった場合はその場で罰を受けます。「笑ってはいけない」という緊張感がまた、笑いを誘発するのです。

そんな同企画の仕込みかと思うような広告が、年始早々にSNSを中心に話題となりました。

その広告とは、小林製薬の鼻うがい製品「ハナノア」。

鼻うがいとは、鼻の穴からダイレクトに洗浄液を注入するうがいの方法で、これが花粉症などにも効果がみられるのです。専用の洗浄液を鼻に入れて流すことで、鼻の奥に入った花粉、ハウスダスト、雑菌などをまるごと洗い流す同製品。花粉の時期に「鼻をとってまるごと洗いたい」と思う方には、もってこいの花粉対策といえるでしょう。

鼻の洗浄方法と簡単に言いましたが、見た目のインパクトが非常に強いのが特徴。何より、広告ビジュアルが強烈でした。あるユーザーが電車内でハナノアの広告を目の当たりにし、その衝撃を画像とともに伝えたツイートは、1万以上もリツイートされることに。

この広告、確かに見過ごすことのできないインパクトです。電車のなかなど「笑ってはいけない」状況で見てしまうと、堪えきれずにSNSに投稿したくなってしまう気持ちもわかります。

■鼻に水が入ったときに感じる痛みをクリア

この、片方の鼻の穴から液体を入れて、反対の鼻の穴から出す製品は、「ハナノアシャワータイプ」。洗浄器具を押す圧力で、洗浄液をシャワー状に鼻に流し込みます。

ここで気になるのが、プールなどで鼻に水が入ったときに経験するツーンとした痛みです。花粉もツラいが、あの痛みもツラい。そこで痛みを回避するために、同製品では人間の鼻がツーンとならないような、体液に近い成分で構成されているのです。なるほど、それなら安心。さらに体液にはミントの香りも付いています。鼻が痛くなるどころか、むしろスッキリ爽やかな気分になるという寸法です。

さて、そんな鼻うがい製品「ハナノア」ですが、この広告を作る際にどのような狙いがあったのでしょうか。まだまだ一般的に馴染みのない鼻うがい。「それを周知し、簡単に痛みなく洗浄できることを知ってほしかった」と小林製薬の広報担当者がこたえてくれました。

「“鼻うがい”という行為はまだ一般に馴染みがなく、方法としても難しいイメージがあります。どなたでも簡便に使える『ハナノアシャワー』の特徴をわかりやすく伝えたいという意図で制作しました。

ハナノアシャワーは、花粉や風邪の季節の鼻の健康維持にたいへん有益ですので、ぜひ皆さまにお伝えし、使っていただきたいと考えております」(小林製薬・広報)

まだ馴染みがあまりなく、使うのが難しそうな鼻うがいのメリットをわかりやすく伝えるため、このようなビジュアルを採用したそう。インパクトある広告は、確信犯だったということですね。その効果は、先述したSNSの反応をみても大きかったと言えるでしょう。

■モデル・白木あゆみさんが広告制作を振り返る

ここで気になってくるのが、広告で爽やかに鼻うがいをしている美女のこと。というわけで、モデルの白木あゆみさんにもコメントをいただきました。

最初に広告の内容説明(とくにビジュアル面)を受けたときは、かなり驚いたのではないかと思いきや、そこはプロ。「ハナノアシャワーの使いやすさをしっかりと表現できる広告にしたかったので、ビジュアル面について、とくに抵抗はありませんでした」と振り返ります。

仕上がったビジュアルに関しても、「とてもインパクトのある広告になったことが嬉しかったですし、たくさんの方にハナノアシャワーという商品を知っていただけるキッカケになるはず! と期待をもつことができました」とのこと。

この広告のモデルになるまで、実は鼻うがいをしたことがなかった白木さん。当初はやはり「難しそう」という印象をもっていたそう。でも、いまではすっかりハナノアシャワーの虜に。

「花粉対策や風邪の予防に、積極的にハナノアシャワーを使っていきたい」とも語ってくれました。

バレエ・ダンスの総合プロダクションであるバウンドプロモーションに所属する白木あゆみさん。長らくバレリーナとして活動した後、現在はモデル・女優として活躍されているとても美しい女性です。

インパクトある広告ビジュアルにOKを出した小林製薬の器の大きさや、実際にモデルとして登場し、いつもの可憐な姿だけでなく、表現の幅の広さを見せてくれた白木さん。意欲的なプロが集まってつくったからこそ、大きな反響があったということでしょう。思い切った広告戦略がSNSでの爆発的な拡散力に転化した好例のひとつと言えそうです。

2017年の花粉症ビジネス戦線に、強烈なインパクトとともに参戦してきた「ハナノア」。数ある花粉対策のなかで、これまで一般的ではなかった「鼻うがい」が今後、選択肢の上位に入ってくるのか否か。拡散のフェイズを過ぎて、定着のフェイズに移行していくこれからが、本当の試金石となりそうです。

(上沼祐樹=文)