オードリー若林から溢れ出る「俺、演じてるよ」感。ドラマ主演狙ってる?

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【スナイパー小林の2017冬ドラマ評 火曜編2】

 冬ドラマがおもしろい。今クールの特徴は役者本人が自分を演じるパターンが多いこと。「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」(テレビ東京)、「山田孝之のカンヌ映画祭」(テレビ東京)と「住住(すむすむ)」(日本テレビ)だ。今回は、3作品の中で一番ゆるい印象のこちらを取り上げる。

◆若林の「俺、演じてるよ」感がすごい

●住住(すむすむ)
日本テレビ 火曜25時29分〜
出演:二階堂ふみ、バカリズム、オードリー若林

 芸能人のリアルな私生活をテーマに、バカリズム、若林、二階堂の3人が自分自身を演じる。話は偶然、3人が同じマンションにいるところから始まる。そしてだんだん3人の距離が縮まり、仲良くなっていく……というのが大まかな設定。こたつがある若林の部屋で、3人が芸能人としての本音、たわいもない話を繰り広げる今冬イチゆる〜いドラマだ。

 個人的に前クールでいちばん好きだった「黒い10人の女」(日本テレビ)を手がけたバカリズムの脚本! もうそれだけで期待値を高めて視聴してしまった。彼の「芸能人同士の仲が良かったら……」という2〜3年かけた構想が詰まった作品は、まったり度100%。

 リアルさを追求したというだけあって、若林の部屋には彼が好きなNFLチームのグッズ、小説や漫画が並んでいる。男ふたりは昔から人見知りと公言しているけれど、二階堂へのたどたどしい歩みより方には笑った。

 そんなリアル感たっぷりの空気のなか気になったのが、「俺、リアル感を演じているよ」というアピールがビシバシと伝わってくる若林の演技。「あれ、この人、何か狙っている……?」と思ったら、彼は日本アカデミー賞で話題賞を受賞したこともある俳優としての一面があったのだ。次はドラマ主演とか考えているのかしら?

 印象的だったのが、第2回の放送。二階堂が「(癖について)私、人の頭の匂いを嗅ぐのが好きなんです」という発言を、バカリズムが「弱い!」とぶった斬るシーン。これ女性タレントが番宣のため出ているバラエティ番組でよく発言しているのを見かけるもんな。「そうそう、それって可愛いコぶってるだけだよね!」と心の中でバカリズムに激しく共感しておりました。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k